■走る旅:中山道 [5]守山駅~守山宿~竜王町・義経元服池 #ランニング
京都三条大橋から、お江戸日本橋まで。
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を二週間程度で歩いていたそうです。
出張や用事に合わせるので、
順番通りにはいきませんが、
西から東へ。自分の脚で一本の道をつなげてみよう。
「京発ち守山泊まり」と言われ、京都からおおよそ31㎞の守山宿は、
女性の1泊目の宿として利用されたそうです。
今回は、守山宿から高宮宿を目指しておおよそ40㎞の旅、出発です。
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ
西国と東国を結ぶ主要道でした。
▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もある。
このログ上では、69次135里24丁8間(約540km)で表記します。
南草津~守山宿までの続きです。
JR守山駅から2㎞ほどで中山道に合流します。
ほたる橋を渡ると、すぐ中山道。
前回は益須寺(やすでら)跡まで行きましたので、
吉身西交差点から中山道に入ります。
●吉身西交差点からスタート
東近江が飛び出し坊やのルーツらしく、
いたるところに色んな飛び出し坊やが
飛び出そうとしています。
このあたりの中山道は狭く、結構車も飛ばしてくるので、
注意して走行しなければなりません。
慈眼寺前。
●中山道・高札場所
高札場所とは、おきてを板に書いてかかげたやぐらのことだそうです。
家は直線に並列せずに一戸毎に段違いの稲妻型の道路。
これはこのあたりの治安を守る工夫だったとか。
●野洲川橋
野洲川を渡ります。
野洲川を渡ると寒さが増すそうです。
野洲川の東では雪でも、西では雨になる…。
これは、伊吹山の存在があるからなんでしょうかね。
野洲川橋から東海道本線と三上山。
ここから三上山(近江富士)に行ってしまいそうになります(笑)
野洲川は、琵琶湖へと続きます。
三上山麓を過ぎると天井川となり、
八つの洲に分かれるので八洲川とも呼ばれたそうです。
●十輪院と常夜灯
朝だから明るいですが、このあたりは夜になると真っ暗なんでしょうね。
昔は、灯篭のあかりが頼りですね。
●十輪院前の石仏群
●蓮照寺
お寺の前に貼ってある言葉は、
夏至であった昨日、自分が書いたBLOG記事にリンクしていて、
おもわず頷いてしまった。
〝慢心によって鬼になり、信心によって人となる〟
夏は慢心になりやすいので、気を付けよう。
唯心寺②藁ぶき。
おもむきがあります。
●背比べ地蔵
小さいほうの地蔵と子供の背を比べて我が子の発育を祈ったとか。
●行畑
左、朝鮮人街道。
右、中山道。
中山道と朝鮮人街道の分岐は人が行きかう地点という意味で
行合(ゆきあい)、中畑(なかばたけ)を合体させて
行畑(ゆきはた)という地名。
朝鮮人街道のほうへ行くと、JR野洲駅ですが、
武佐宿めざしで走ります。
●さくらばさまこども幼稚園
桜生(さくらばさま)地区。幼稚園前なので、飛び出し坊やもたくさん。
●桜生史跡公園
甲山古墳と円山古墳、天王山古墳があります。
中山道はその横を通ります。
●家棟川と隧道(ずいどう)だった場所
かつての様子が手前の写真。
●西池篠原堤
かなり古い池だそう。
反対側を走行しているので見えない。
ガイドマップによると、この斜面から落ちる人が多いとか。
間違って国道を走行してしまいそうですが、中山道へ。
この区間は、案内があるところと無いところがあって、
難易度が高いです。
●平宗盛の再終焉地
東池を過ぎたら、中山道をそれて山のほうへ…
ひっそりと源義経に討伐された平宗盛の再終焉地があります。
平宗盛は、源平合戦敗軍の将として鎌倉で源の頼朝に会った後
もうあと少しで京都…というこの地で処刑されました。
お写真とってもいいですか?と聞いたら、いいよ!って言ったような感じがしたので
手を合わせ、お写真を頂戴しました。
首は京都へ…
胴はここにまつられているそうです。
平清盛と子供の清宗を処刑した時の首を洗った池。
この塚の隣にあった池かな。
カエルも鳴かなくなってしまったという言い伝えが。
●道の駅かかみの里市場
平宗盛の再終焉地を過ぎると、道の駅かがみの里市場です。
地元の野菜や手作りパンが売られています。
レストランもありましたが、時間が早すぎて営業していませんでした。
ここはお食事処&トイレスポットです。
ありがたいです。
●源義経元服池
道の駅かがみの里市場を先に進んで陸橋を市場と逆側に渡ったら、
かがみの里市場のほうへ戻ります。
源義経元服池があります。
牛若丸は鞍馬山から陸奥国平泉へ向かう
東下りの鏡の宿という場で
この池の水を汲んできて、前髪を落として義経と名乗ったそう。
竜王あたりは、源義経にまつわる史跡がこの先もたくさんです。
40㎞の旅、まだまだ10㎞地点です。
ゆっくりゆっくりログしていきたいと思います。
自分の体を使って、感覚が生まれる。
目・耳・鼻・口・肌にこれまで以上に意識を向ける。
時間帯によって
空の色も天気も
街の光も木々の緑や流れる川の色も違って見える。
目を開いて視覚をフルに使う。
この瞬間、世界は輝いてるよー…ほんまありがたい。
感覚を使って、いろんなことを感じると、
自分はすでに、これまでとは違う新しい人生を生きている。。。人は常に新しくなっている。
そんなメッセージを受けました。
諸行無常です。
よき旅です。
感謝。