■青春
2月開催だったか3月開催だったか…
数か月前に申し込んでいた安藤忠雄さんの特別講演会。
『人生100年、豊かに生きる』
コロナウィルスの影響で延期になっていましたが、
ようやくお話を聴きに行けました。
司馬遼太郎記念館主催ということもあり、
大阪の移り変わりや建築物の歴史をとてもおもしろ楽しくお話してくださって、
時間の流れはまるで浦島太郎の物語の様な感。
気が付いたらもう時間だ…みたいな。
浦島太郎の話では、竜宮城で乙姫からもらった玉手箱を開けたら
あっという間にお爺さんになってしまいましたが、
人生100年時代と言われる昨今、
気が付いたらあっという間に歳をとっていて、
やりたいこと
成し遂げたいこと
大切にしたいことが、
何も実行できなかった…という風にならないようにしたいものです。
安藤忠雄さんのお話は、
今後の人生をどういう風に生きていきたいか?のヒントがいっぱいでした。
兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)にある
安藤忠雄さんの青春のシンボル・青いリンゴ。
青春のシンボルのお話で
サミュエル・ウルマンの「青春」が心にゴーンと響りました。
「青春」
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
青春とは深い泉の清新さをいう。
青春とは怯懦を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い、精神は芥(あくた)になる。
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に魅かれる心。
おさな児のような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えざる駅逓(えきてい:宿駅から次の宿駅へ人や馬をかえて送ること)が心にある。人から神から美・希望・嘉悦・勇気・力の霊感を受ける限り君は若い。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、悲歎の氷にとざされるとき
20歳であろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り
80歳であろうと人は青春にして己む。
冒険しよう。
挑戦しよう。
青春しよう。
80になっても、100になっても、青いリンゴで居たい。
みなさんは、青春しますか?
どんな冒険をしますか?
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むかし、司馬遼太郎記念館の近くに住んでいたのでよく通ったなぁ。
引っ越してからは全く行ってなかったので、懐かしかった。
司馬遼太郎記念館は安藤忠雄さん設計です。
安藤さんの設計と言えば…近代的ではあるけれど、
緑が多くてホッとします。
写真は司馬さんの書斎です。
緑に囲まれた書斎でゆっくりされていたのでしょうか。
幼少期は母が読んだ本に囲まれていたせいか、
ここへ来て古い本に包まれているとすごく安心感あります。
司馬さんがこれを手に取りなさい!と言ってくれました。
街道をゆくシリーズ。壱岐・対馬の旅は読みました。
今度はこの2冊。
・近江散歩、奈良散歩
・越前の諸道
近江は、つい先日走った場所のことが書かれてあり、
越前は生まれ育った街のことが書かれてあります。
動けば新しい出会いがあるとは言いますが、
今日も動いて良き出会いができました。
感謝。