■【わたしが見つけた日本製】岐阜・御嵩町のソウルフード〝みたけとんちゃん〟
[私が見つけた日本製]:岐阜 御嶽町
●御嶽味噌を使った〝みたけとんちゃん〟
中山道を走って見つけた〝みたけとんちゃん〟
甘辛い味噌で味付けをした豚のホルモン焼きのこと。
※韓国語で腸全般のことを〝とんちゃん〟というそうです。
〝みたけとんちゃん〟で使う味噌は「中鉄砲」という
希少価値の高い大豆からできた「みたけ味噌」で味付けがしてあります。
御嵩町は亜炭産業で栄えた町で
亜炭はかつて日本を支えたエネルギー源。
戦前・戦時中の重要物資であり、石炭の代用燃料とされていました。
亜炭鉱として栄えていた頃、炭鉱夫たちがスコップを鉄板代わりにし
〝みたけとんちゃん〟焼いて〝どぶろく〟とともに楽しんだそうです。
御嵩町は、新鮮な豚のホルモンが手に入りやすい環境で、
安価で栄養価も高いので、働く人達の重要なエネルギー源だったとか。
S43年に亜炭鉱は閉山してからも 御嵩町の郷土料理として今も愛されています。
(ちなみに広見線は亜炭鉱を運ぶトロッコ列車が走ったそうです)
彼方此方で亜炭が掘られていたことで、
陥没事故の心配もありますが、
亜炭のおかげで、こんな美味しい料理が残ったのはありがたいですね。
スコップが鉄板代わりって面白い。
家で再現するのは難しいですが、味は間違いないです。
お酒かご飯との相性が良すぎ!
岐阜は史跡も歴史に名を残す先達もいっぱい。
杉原千畝さんや樋口季一郎さんゆかりの地でもあり、
記録しておきたい事が沢山ありすぎます。
(スコップの写真は藤よしさんのHPから)
●株式会社 藤よし
http://www.fujiyosi.org