■物は試し
はじめてのことや、やったことがないことをやると、
最初のうちはぎこちないけれど、
あるとき〝あれ?なかなかうまくできる様になってる…〟ということもある。
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スポーツクラブに通い始めた何十年か前、
スタジオエクササイズのドアを開けるのが怖くて、
ジムのランニングマシーンで走ったり、筋トレばかりしていた…。
なんとなくスタジオのドアの向こうは、異空間で、
みんなが音楽に合わせて一斉に動いてるのを見ると、
異様に思えたし、
ハイレグのレオタードはフラッシュダンスみたいで、
みんながダンサーを夢見る主人公の様に見えた。
こりゃ、間違ったら目立つし、恥ずかしいなぁ…
なんて思い浮かぶことはネガティブなことばかり。
ある日、インストラクターに無理やり引っ張られてスタジオレッスンに参加することになり
(→今は引っ張って…だなんて強引な誘い方はする人いないと思う)
案の定、動きは間違ってばかりで、
動く気持ち良さよりも恥ずかしさの方が勝っていたけれど…
そこから何回か強引にスタジオレッスンに引っ張られたことによって
動きも間違わなくなったし、
慣れてきて大きく動けるようになってちょっと痩せたし、
なんとなく楽しくなってきた。
痩せて動けるようになるとモチベーションも上がってくるし…てなことで、
気が付いたら、指導者になっていて、インストラクターを養成するまでになっていた…。
私の七不思議話である。
なんでも物は試し。
やってみないとわからないものである。
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そんなことで、9月はお太鼓結び強化月間で、
毎日帯を結ぶ練習をしているが、
何回やっても不格好。
だけど、やり始めてみたことで、
〝こんな帯が使いやすいな〟
〝こんな小物があったらもう少し楽に結べるかな〟
なんて気付きも多い。
スタジオエクササイズに初めて出会った時から指導者育成するまでになったことを思いだすと…
小さな気付きの改善や、実践の積み重ねが上達に繋がっていくと、気持ちがポジティブになっている。
世の中は、やったことのないことであふれている。
自分の可能性はまだまだ未知数であり、
やってみないとわからない…と、
不格好なお太鼓結びを見て思う今日この頃。
もうすぐ着物も袷(あわせ)、単衣(ひとえ)のシーズンなので、
なんとか今月中に夏着物を1回は着ておきたい。