■備後護国ワイン・樋口季一郎
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樋口季一郎さん
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樋口さんのことは昭和史に埋もれていて教科書にも全く登場しない。
〝人を大切にする。民衆を大切にする。これこそ宝である。〟この精神は、古事記にも日本書紀にも百人一首にも登場する 日本人が古くから大切にしてきた精神であるが、樋口さんは人を大切にする友愛の心を貫いた人である。
氷点下20度の極寒の地 満州とソ連の国境オトポールで、ナチスの迫害から逃れてきた大勢のユダヤ人難民に、ビザを発行し救出した。
ユダヤ人へのビザの発行と言えば、杉原千畝さんが有名だが、杉原さんよりも前に多くのユダヤ難民を救出していたそうだ。
そののち大東亜戦争終戦後に、ソ連と陣取り合戦となった占守島の戦いで、北海道をソ連の侵略から守った人物でもある。
(ちなみに司馬遼太郎さんが唯一尊敬していた先輩 池田末男さんをはじめ多くの先人も北海道を守ってくれた。)
たられば…ではあるが、この功績が無かったら、日本も今ごろ1つの国がいくつかの国に分かれていて内戦が起こっていたかも知れない。
戦争は二度とあってはいけないもの。
たらればの美談にするのは良くないが、事実は教育で丁寧に学びたかった。
自分が平和に暮らせていることへの感謝の根っこには先人達の功績がある事を忘れずにいたい。
備後護国ワインは、樋口さんが広島県の福山の連隊長を担っていた時期があったことに因んだご当地ワイン。
広く知られていない樋口さんだが、ワインのラベルにして商品にすることは、それをきっかけで樋口さんを知る事もあるから素晴らしい取り組みだと思う。