■ニューノーマル
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ニューノーマル
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大学の後期の授業担当の最終日だった。
授業は健康づくりに関するミニレクチャーに加え、エアロビックダンスや筋トレ・ストレッチを対面で提供するという内容。
本来であれば実技試験で最後を締めくくるのだが、コロナ感染拡大予防として、アカデミックエッセイ(小論文)の提出で締めくくることに…。
目を通すと、どの生徒も オンライン授業の科目が大半の中、実際に学校へ行ってお友達と身体を動かすことが本当に楽しく毎週楽しみにしていた様だ。
卒業したらジムへ通って運動を継続したい!授業が終わっても運動続けると意気込む子たちや、運動指導者になりたいという子。
他にも私が欣喜雀躍するような感想があった半面、マスクをつけて行うために思いっきり動けるプログラムが提供できなかったという心残りもある。
アカデミックエッセイでの一番驚きは、みんな前を向いていることだ。
厳しい状況の中でも、置かれた環境や自分が今できることを探し実践していることが綴られていた。
コロナウィルスが日本にやってきて1年。
コロナと一緒に過ごす学生時代の1年は、たかが1年だが、されど1年。
学校へ通う機会も少なく友達とも会えずに、サークル活動で交友を広げることも、旅行することも我慢し耐え忍ぶ日々だっただろう…と思っていた。
しかし、自分の学生時代と比較して可愛そう…というのは私や社会のイメージで、みんなこの厳しい状態をニューノーマル(=新しい普通)に、少しでも明るくしようと工夫して過ごしていた。
不撓不屈の思いや行動は見習いたい姿勢だ。
今後、どのように社会が変化していくのかは予測不可能であるが、少しでも学生生活が楽しくなるように、授業を通して応援していきたい。