■【コラム】毛細血管の健康と睡眠を考える
身体の調子が悪い…
人よりも老けている…
こんなとき、考えられる要因の1つに
〝毛細血管〟が減っていないか?
を検討してみましょう。
全身の細胞に酸素と栄養素を届けているのが毛細血管ですが、
毛細血管が減って血流が悪くなると(ゴースト血管)
身体に不調が出やすくなります。
逆に、血流が良く、毛細血管が新生(枝分かれして伸びていく働き)されると、
脳も肌も若返るのです。
毛細血管を新生させるのに良いとされるのは有酸素運動ですが、
ただ有酸素運動をすればよい…と言うものでは無く、
運動の他、栄養や睡眠(休養)のバランスが取れていることが大切となってきます。
なぜなら、睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され、
身体の細胞や組織が再生されるから。
そして、栄養を摂ることで、細胞や組織が再生されるほか、
ホルモンの材料になるからです。
有酸素運動をしているのに、夜寝付けないのならば、
睡眠と栄養など、生活の質を見直してみましょう。
さらに脳や肌に良い影響を与えてくれるでしょう。
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寝付いてからが最も血管の新生に必要な成長ホルモンの分泌量が増えます。
寝ている間に血管がつくられやすく、
睡眠中は副交感神経が優位な状態なので、
血管が拡張し、全身に血液がいきわたりリラックスモードになります。
※交感神経に偏ると寝付けず成長ホルモン分泌が期待できない他、血管は緊張状態で冷えの原因になります。
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【快眠に繋がるヒント】
朝日を浴びると眠りにつきやすくなるホルモンはメラトニン(睡眠ホルモン)がストップし、ふたたび14~15時間後に分泌するように体内時計がリセットされます。
メラトニンは日光を浴びるとリセットされます。
お天気が悪い日照不足の時でも、カーテンを開けましょう。
交代制勤務の方は強い明かりなどでリセットしましょう。
メラトニンをつくるには、セロトニン(幸せホルモン)が大切で、
セロトニンはメラトニンの原料になります。
軽いリズム運動(有酸素運動)や体操で増えることがわかっています。
日中は、徒歩を多く取り入れたり、筋トレでセロトニンを体内に溜めておきましょう。交代制勤務の方も活動できるときにリズム運動と筋トレでセロトニンを体内に溜めておきましょう。
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毛細血管を新生させること1つとっても、
これだけをすれば良いというわけではなく、
運動も栄養も睡眠(休養)がお互いに絡み合って
健康と言うバランスを取っています。
日中、薄暗い室内に身を置くことが多い場合は、
15分から30分だけでも朝日をしっかり浴びましょう。
特に冬場は日照不足になって冬期うつを発症しやすいので、
起きたらまずはカーテンをパアーッと開けてみてください。
また、運動をしていない方や、考えがネガティブになってきたなら、
15分程度でも良いので歩くなど、軽いリズム運動にチャレンジしてみましょう。
あまり食べない方は、セロトニンやメラトニンをつくる栄養素を摂取してみましょう。
そして、どれも大切です。
今日のクロスカントリートレーニング。
セロトニン・メラトニン分泌もばっちり。
今回、毛細血管について記事にしてみたのは、
ご依頼をいただいた体操をつくるのに毛細血管について色々調べたこともありますが、
「最近寝付けない」
「走っているのに冷える」
「気分が落ち込む」
など「どうしたらよいでしょうか?」の声を多く聞いたからです。
どのお悩みも「これだけをすれば解消する」という答えはありません。
何事も、運動・栄養・睡眠(休養)のバランスが大切で、
日常生活の質を見直してみることが、
お悩み解消のカギに繋がっていくのかもしれません。