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トレーナー・フィットネスコーチ・ ウォーキングアドバイザーのエストロゲン子(中の人)です。今よりもHappyになる歩き方を貴女に!〝60分〟で一生ものの歩き方が身につくウォーキングレッスン/ウォーキングやランニング、エアロビックダンスなど、有酸素運動指導30年♡ 健康セミナー・体操監修、雑誌コラム連載中。

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[歩く旅・走る旅]自分の足で行く旅 Feed

2021年8月 9日 (月)

■走る旅:中山道〔52〕和田峠 峠の頂きから唐沢一里塚へ

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。

この章は、和田峠(西餅屋茶屋跡)~峠の頂きまでの続きで、
難所の1つと言われる和田峠の様子をレポートいたしました。

下諏訪宿から和田峠を越えて、民宿みや まで33㎞の旅。
33㎞は長くなるので、何分割かしながら旅を振り返りましょう。


■ルート:
下諏訪駅~難所和田峠~民宿みや (33km)

 和田峠 峠の頂きから、唐沢一里塚へ
 

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峠の頂きで、お昼休憩を小半刻とってからのスタートです。



塩尻峠も和田峠も、雨の分かれ道と言われる中央分水領で、雨水が太平洋か日本海に流れるかが決まります。
松本盆地へ流れれば信濃川で日本海へ、
諏訪湖に流れると天竜川で太平洋へと流れるようになっているのです。
その分水領が、北は北海道の宗谷岬から、南は鹿児島県の佐多岬までつながっているとは、なんだか、日本列島の背骨の様で面白い。

ちょうど通過した和田峠は、日本の背骨の真ん中。
雨の分かれ道とあって、水も緑も豊かで動植物がイキイキしているんですよ。

頂きから和田宿にかけては、なだらかな坂をひたすら下りとなります。
西の方からですと、ちょっとキツイ様な気がしましたが、東の方から和田峠をトレイルランニングするのは気持ち良いかもしれません。


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だいぶん下ってくると、国道を通過する車の音が聴こえ、獣と会ってしまうという不安を少し和らげてくれます。

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国道の下をコルゲートでくぐると、なんだか千と千尋の神隠しの世界へつながっていくような気分に。


●東餅屋・東餅屋ドライブイン跡

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幕末には大名の休息のための茶屋本陣も置かれたそうです。

廃墟と化した少し近代の茶屋。
昔は力餅がここで食べれたような名残がわかる看板。

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今は、通る人が少なくなったのかな…
人がいなくなると、どこも廃れていくので、この中山道や日本の街道も、沢山の人に愛されますように。


●広原一里塚

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東塚がしっかり残っています。


広原一里塚から接待茶屋までが長い坂になっていて、多くの木橋を渡ります。
今は、整備の方が木橋を管理してくださっていますが、昔の方は小川に入って越えたんでしょうか。

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和田川源流です。
これが、千曲川に注ぎ、信濃川となって日本海へと繋がっていくと思うと、この水たちも長い旅をしているんだなぁ。


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●接待茶屋

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和田峠から下諏訪まではほとんど集落がなく、街道でもトップクラスの要注意難所であり、冬場は冷えと空腹対策を怠ると命の危険性があると、昔は茶屋を置き、毎年11月末から3月まで、旅人に暖を取らせ粥一杯、馬には年中桶いっぱいの煮麦を施していたとか。

旅人も馬も、通過が楽しみな接待茶屋ですね。(今は復元されたもの)

●ゴミ無し地蔵(接待茶屋近く)

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冬になると服を着せられたり。
今はコロナ禍なのでマスクかな。

●接待茶屋前の接待の湧水

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冷たくて、軟らかくて、とても美味しい水でした。


和田川や山の等高線と並走するように、緩やかに下っていきます。

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●三十三体観音

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山腹にあった熊野権現社の前に並んでいた観音たちだそう。
中山道の廃止で荒れてしまったけれど、発掘調査で29体が斜面に置かれたそう。


●国史跡 中山道の石碑

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●唐沢一里塚

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森の中に綺麗すぎる一里塚が、左右対峙していました。

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江戸より51番目の一里塚。


●山の大神

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和田峠を無事に越えたのか、男倉口に出ることができました。
ここから、和田宿を目指します。

旅を終えて
中央分水領という事もあり、水の綺麗なこと。美味しいこと。

水は、海から蒸発し、空から雨になって山や大地を潤していきますが、そこから川になって海に流れて…循環し旅しています。(私達も食べて出して、食べ物の燃えカスの息を吐いて…それを植物や動物や虫達が食べて…また私達の体に戻ると言う長い旅をしています。→考えてみたら〝脱炭素0〟の言葉はおかしいな。)

〝自然とは、人手を加えない、物のありのままの状態・成行き〟

美しい和田峠を前進しながら、この先何年も、この和田峠の自然を残していくには、前進させていただいている一瞬一瞬のありのままを残し通過させていただくことだな…と思いました。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2021年8月 8日 (日)

■走る旅:中山道〔51〕和田峠(西餅屋茶屋跡)~峠の頂きまで

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。

この章は、下諏訪宿から西餅屋茶屋跡の続きで、
いよいよ難所の1つと言われる和田峠へと入ります。
下諏訪宿から和田峠を越えて、民宿みや まで33㎞の旅。

33㎞は長くなるので、何分割かしながら旅を振り返りましょう。

■ルート:
下諏訪駅~難所和田峠~民宿みや (33km)

 和田峠(西餅屋茶屋跡)~峠の頂きまで
 

浅田次郎さんの小説「一路」では、鬼の栖と呼ばれた和田峠に脚を踏み入れます。

木々も青々と茂り、足元の雑草は元気いっぱい。
いよいよ峠らしくなってきました。
6月に熊が出没していることもあり、熊鈴を鳴らし、ところどころ声を出し、前に進みます。

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入り口は急です。

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石がゴロゴロ転がります。

●石小屋跡

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標高1600mの峠で、風雪の時は人馬も旅人も大変だったとか。
高さ2mの石積みをし、小屋を作っていたそうです。
今は石垣の一部を残すのみ。

●和田峠七曲り:七曲がりはじまる(1の曲がり~七曲がり)

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つづら折りに登っていきますが、我が家の近くの里山の七曲りの方がきついような気がしました。
わたしにとっては、優しい七曲りでしたよ。

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●ガレ場

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賽の河原の石だらけの斜面。

※冥土(めいど)の三途の河原。死んだ子供が父母供養のため石を積んで塔を作ると、鬼がそれをこわすが、地蔵菩薩に救われてまた石を積むという…。


●峠の頂き

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ありがたいです。地図は自由に持ち帰れます。

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和田峠は、古峠ともいうそうです。
お地蔵さんや、御嶽山大権現碑などもあります。

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※和田峠は、クマが怖くて、中山道を去年踏破したお友達と越えました。

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中央分水領線状。雨の分かれ道である和田峠。
ここから三峰山へも行けますし、鷲ヶ峰にも行けます。


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1人の時の峠越えは、止まると脚が固まってしまうので、
昼食は歩きながら食べれるものをいただくのですが、お友達と一緒とあって、小半刻休みました。

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休憩を終え、あとはひたすら下ります。

中山道の峠は関ヶ原手前の摺針峠から始まり、十三峠、馬籠峠、鳥居峠、塩尻峠、和田峠…とまだまだこの先にも峠が続くのですが、和田峠の標高が一番高いのです。
特に冬期は積雪で馬の通行ができないため、荷物は人が背負って通行するしかなく、とても大変だったようです。

人馬の遭難も多かったとか。
 
旅を終えて
写真をご覧の通り、山です。
中山道の最大の難所と言われるように、和田宿と下諏訪宿の間も五里半と長く、広重の浮世絵にもあるように、標高1600mの峠越えは大変だったようですよ。
(※1里:約4㎞)

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現代は、昔から多くの人が踏んできた歴史もあり道が鮮明ですが、昔は整備もされてなく、しかもワラジで峠を越えていたと思いますので、先人たちの苦労を感じました。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

■走る旅:中山道〔50〕下諏訪駅~第29次 下諏訪宿~西餅屋茶屋跡

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

Photo_2
〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。

この章は、第30次 塩尻宿~塩尻峠を越えて~間の宿今井~下諏訪駅までの続きで、
いよいよ難所の1つと言われる和田峠へと入ります。
下諏訪宿から和田峠を越えて、民宿みや まで33㎞の旅。

33㎞は長くなるので、何分割かしながら旅を振り返りましょう。


■ルート:
下諏訪駅~難所和田峠~民宿みや (33km)

 下諏訪駅~第29次 下諏訪宿~西餅屋茶屋跡
 
下諏訪駅からのスタートです。

去年、奈良井宿までの旅のあと、
「次は奈良井宿から下諏訪までだな…どれくらいの距離があるんだろう?」と
確認したく、電車で下諏訪駅まで行き、距離感覚をつかんでから、大阪へと帰っておりました。

その時は緊急事態宣言は解除されていると言えど、
コロナ禍中なので、諏訪湖も見ず、温泉もいただかず、下諏訪宿本陣岩波家を見学してサッと帰りました。

岩波家では、閑静な客殿からmaple紅葉したお庭を見せていただきました。
平日とあり、誰もいらっしゃられなく、
静かすぎるお部屋と紅葉のにぎやかさが対照的で美々しかったです。

お家は、個人の方が管理されているとのことで、このコロナ禍で観光客も減り、今後の管理や維持費が大変だとおっしゃっておりました。

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再度訪れた中山道を走る旅は、朝7時からスタートするとあり、下諏訪宿の朝の様子を楽しみながら和田峠に向かいます。


●高札場

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●街並み

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中山道で唯一温泉が湧く宿が下諏訪。
随所に温泉の湧出が見られます。
いつか、ゆっくり温泉をいただきに訪れたいです。

●下諏訪宿本陣・岩波家

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●甲州街道・中山道合流点

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甲州街道は、江戸日本橋を起点の200キロ強にも及ぶ約53里の道。
ここからお江戸日本橋へと繋がっております。

●元商家・伏見屋


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●下諏訪一里塚(下の原一里塚)

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●白華山慈雲寺

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●富士見スポット

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この道標のあたりから、富士山が見えるようです。

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朝早いせいもありますが、この日は残念ながら見えませんでした。
このあたりにお住まいの方は、日々富士山を拝んで生活できるんですね。

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道祖神様がいっぱい。

どこまで進んでも、諏訪大社の敷地と並走です。
諏訪大社はどれだけ大きいのであろうか…。
ゆっくり訪れることができるなら、諏訪大社もめぐりたいです。


●木落とし坂上の御柱の見本

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7年に一度、諏訪大社下社にたてる木を、急斜面から落とすそうです。

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●樋橋一里塚

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旧中山道に入ります。
リサイクル工場裏にある一里塚。
上から砂埃が降ってきて、ちょっと怖い。


国道142号から外れるので、見落としそうです。

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旧道を行く人は少なそうで、踏み跡も怪しく行き止まり。
四つ這いになって急斜面を上り、国道に戻り、また旧道に入ります。

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国道に戻りました。
石材さんの看板と石仏。


●樋橋茶屋本陣跡

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標高1000mまで参りました。
和田峠は標高1600mなので、ここからあと600m登ります。

●浪人塚

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水戸藩士・天狗党と高島・松本両藩が戦った
和田峠の戦いで戦死された、天狗党の方々のお墓。
天狗党とはどんな党なのか?興味が出ました。


●旧中山道

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国道から林に入っていきます。

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グレーチング道で、斜面を通過していきます。
整備されているのがありがたいです。


●西餅屋一里塚

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江戸より53里。


●西餅屋茶屋跡

ここで東からいらっしゃった方と1人お会いしました。
これから和田峠へと向かいます。

2021.6.28に熊の出没情報がありました。
熊さんやカモシカさんたちのお家へ入らせていただくことを忘れずに、
気をつけて和田峠へ参りましょう。

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旅を終えて
熊が出ているという情報を事前に受けており、この日は中山道を去年踏破したお友達と一緒に峠越えさせていただきました。
本当に心強かったです。

去年、別のお友達がクマに襲われており、今まで熊に出会う事なんて滅多にないだろうと思っていたことが、一気に身近な事になりました。

動物たちのお宅へお邪魔させていらだいている…という謙虚な気持ちを忘れずに、熊鈴などをつけて、人間がいますよ!と動物に知っていただけるように参ります。

あと、トイレがございませんので、窮地の時はお花摘み、または雉討ちの覚悟が要ります。

きつくてクマと出会ってもおかしくない山道も、キラキラ光る青葉や小さな動植物が「行ってらっしゃい」と優しく励ましてくれました。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2021年8月 6日 (金)

■走る旅:中山道〔49〕第30次 塩尻宿~塩尻峠を越えて~間の宿今井~下諏訪駅まで

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

Photo_2
〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。


さて、2020年11月16日の奈良井宿のつづきから書きましょう。
40㎞のレポートは長くなりますので、何分割かしながら旅を振り返ります。

■ルート:
奈良井宿駅~贄川宿~本山宿~塩尻駅~塩尻宿~塩尻峠~富士見展望台~下諏訪駅(40km)

 塩尻宿~塩尻峠を越えて~間の宿今井~下諏訪駅まで
 

塩尻宿からの続きです。

永井坂という長い坂
をダラダラのぼり、1050mの塩尻峠へと向かいます。

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ちなみに、東海道の海抜最高地点は箱根越えの標高846mですが、中山道は木曽路の登りから碓氷峠迄1000m越えの峠が打ち続きます。

今回は、下諏訪と佐久平でホッとできる以外は、ほとんどアップダウンが続き、
この日スタートした奈良井宿から数えると4つの峠を越える予定です。
塩尻峠は、4つのうちの最初の峠。

東海道の方が距離が短く、江戸時代は川の洪水などの水害で足止めを食らうという以外は難所が無く、多くの大名行列は東海道を選び江戸に向かいましたが、
なぜに距離の長い難所の多い中山道を行くのか…と言いますと、
大名同士の面倒くさい挨拶をしなくて済むことや、旅の日数の予定が組みやすいこと。
私の場合は、山や自然が好きなこともありますが
東海道に比べ、宿場も旧街道も健在で残っているところが多いからなのです。

なかなか手ごわい峠の始まりですが、昔ながらの日本の良き風景に出会うために
がんばってまいりましょう。


林の中へと入っていきます。

●牛馬守護神跡・新茶屋立場跡

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多くの牛や馬でさえ、塩尻峠越えは大変だったようですね。


●犬飼清水碑

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公家の愛犬が苦しんでいた時に、ここの清水を飲んだら元気になったとか。
私もザックから水を取り出して一口いただきました。
少し元気に!
水は生き物にとって、とても大切なものですね。


覗いてみましたが、今は夏場でなのか…枯れてます。残念!sweat02

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この先どんどん道が狭くなっていきます。
車一台通れるか通れないかくらいの幅になっていきます。

しかし、塩尻峠はロード率多いので足元は安心です。

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ダラダラと登りが続いております。
もうだいぶん動き続けていることもあり、そろそろ脚に来きてます…。

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●東山一里塚

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戦後北塚が破壊されて、南塚だけが残っております。

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一里塚を振り返って見ました。
昔の旅人やお侍さんは、あのこんもりした麓で一休みでもしていたんでしょうか。


●親子地蔵

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生き倒れた親子を供養するお地蔵様だそうです。

ここ、凄くビックリしました。
100m先に林の中にボンヤリと人影がある…と思ったら、お地蔵さまでした。
(*´Д`)はぁ~ホッとした。
思わず手を合わせさせていただきました。


●御膳水井戸

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●塩尻峠茶屋本陣

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塩尻峠には、ひと気が無かったそうで、小休所が置かれたそうですよ。
ここを抜けると、もうすぐ峠のピークです。

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●分間延絵図

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●塩尻峠・富士見展望台

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ピークです。
ここから先は一気に下ります。


その前に、富士見展望台へ行ってみましょう。
「富士山は見えるかなー」

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夏場で木がわさわさしていて、富士山の部分がちょうど見えないけれど、ちょっとだけ見えている様な気もする…。(右上の葉っぱの下)
あれ、駒ヶ岳かなぁ…。富士山かなぁ…。

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八ヶ岳が綺麗に見えています。

そういえば、数年前に横岳の林道でケガしたことが…。
横岳でケガして、佐久平の病院へ行ったけれど、
展望台から、あの時の動きを目で追ってみると、病院へ行くのも大変な距離。
長野は果てしない…

あの時の学び。

県外でケガをすると、あとが大変。
山でケガをすると、あとが大変。

この先も、気を付けて先を行きましょう。

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反対側の展望台も行ってみる。

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御嶽山が見えてるよ。

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なんだか、こうやってボーっと山を眺めて、現代人をサボるのもいいなーと思いました。
小半刻景色を見渡して閑雅を楽しむ。

ああ、いけないいけない。
時間に間に合わなくなるので、急ぎましょう。


ひたすら下っていくと、どんどん諏訪湖が近くなってきました。
街まであと少しです。

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下り坂途中では、ミツバチたちが働いておりました。

お友達の中に、最近、山麓に畑を作り野菜を育て始めた方がいて、
「次はミツバチを飼おうかな…」って言っていたのですが、
その時は、あまり野菜とミツバチが繋がってなかったけれど、
ここへ来てその言葉の理由がわかりました。


キュウリなど、ミツバチがいないと、受粉できないんですよね。
畑をやりだすと、今度はミツバチが飼いたくなるそうです。

人の言葉の裏側には、ちゃんとした意図があるのだぁ…と思いました。
写真は、お友達の夢へのイメージトレーニングの素材として撮影しておきました。

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●鳴沢清水

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和宮様も明治天皇もお飲みになったと言われる清水。

●石船観音

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どんどん下ってきましたよ。
この先下諏訪です。

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●今井茶屋本陣

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●今井番所跡

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峠の茶屋と同じで、峠にひと気が無いので、
諏訪側にも小休所が置かれたそうです。

塩尻宿から下諏訪宿まで、意外と距離が長い(約10㎞ほど)ので、間の宿は必要ですね。


●横河川

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下諏訪の街へ降りてきました。

中山道は河原沿い、
そして細い路地に入り宿場へと続きます。

私は今日は下諏訪まで。
下諏訪から上諏訪へ行く電車の時間が迫っていて、
このあたりは半泣き状態で駆け抜けました。


荷物が重いうえ、すでに40㎞以上進んでいるので…だいぶん身体を酷使している。
両親に「強い体に生んでくれてありがとう!」と感謝したいです。

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すっかり影も長く…

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下諏訪駅には5分前に到着!

時間に間に合った。
約束にも間に合った。

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初日は40㎞。
今日の旅が無事に終了です。

このあと、お友達と打ち合わせをして、明日へと備えますよ。

旅を終えて
木曽を越え、塩尻峠を越え、越えて越えて関東平野にどんどん近づいてきました。

慣れた関西の山と違って、慣れない土地での峠越えはとても心細かったのですが、峠を越えるたびに、旅が終りに近づいていくんだな…という寂しさの気持ちも出てきました。

「峠を越える…」
私たちは昔から度々、このような言葉を使うことがあります。

山道を登り切った地点を通過すること。
上り道から下り道へと転じること。
増加・強化の勢いであったものが一転し、下降・下落・弱体化。鎮静化の方向へ向かう様子。

私の人生の峠はまだ先なのか、
それとももう峠は越えてしまったのか…
自分ではよくわかりません。

しかし、峠のピークがこの先だったとしても、ピークを越えて下っているとしても、人生の道だからこそ、1歩1歩丁寧に前進していきたいと、塩尻峠を越えながら思いました。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2021年8月 5日 (木)

■走る旅:中山道〔48〕塩尻駅から第30次 塩尻宿(塩の道)

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。


さて、2020年11月16日の奈良井宿のつづきから書きましょう。
40㎞のレポートは長くなりますので、何分割かしながら旅を振り返ります。

■ルート:
奈良井宿駅~贄川宿~本山宿~塩尻駅~塩尻宿~塩尻峠~富士見展望台~下諏訪駅(40km)

塩尻駅から 第30次 塩尻宿
 

第31次 洗馬宿・塩尻駅からの続きです。

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塩尻駅で立ち食いそばをいただき、駅の近くのサントリー塩尻ワイナリーを横目に眺めながら、先を急ぎます。

なぜならこの先、下諏訪までは塩尻峠を越えないとたどり着けないからです。

上諏訪で17時半くらいに、この中山道を走る旅で出会ったお友達と待ち合わせをしているのです。


今は、簡単に「遅れます」とスマホで連絡ができる世の中になりましたが、
学生の頃はそんな便利なものは無く、
頭に雪が積もるくらい、真冬に2時間以上外で待ったことがありました。
その時、友人は泣きながら2時間後に待ち合わせ場所に現れましたが、
そのような経験を経て約束の大切さを学び、お互いの友情はガシッと結ばれていったような気がします。

そんな、古い時代を過ごした私の意地は、
完全に便利な世の中の邪魔をしており、面倒くさいオバハンになっておりますが、
こころを鬼にして前進です。

中央本線は本数が少なく、関西圏と同じ感覚で電車の時間を期待すると「電車が無い!」と、ドツボにハマってしまうんですよね。
17時台の電車に乗るために、泣く泣くワイナリーにさよならを告げました。

〝さよなら!塩尻ワイナリー…またくるからね!〟


大きな工場の前のレタス畑の前をひたすら塩尻宿に向かって走ります。

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信州には道祖神が多いですね。
旅の安全や悪霊よけなど、路の片隅で旅人を見守ってくれております。

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●堀内家住宅

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堀内家 県内で最も美しいと言われる諏訪地方特有の本棟造りです。
屋根のてっぺんが王冠の様で、なんだかカッコいいです。


●堀内家横の道祖神

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●阿禮神社

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阿禮…
読めませんでしたが、あれい神社と読むそうです。


「阿礼ノ神」は、塩尻峠(塩尻市と岡谷市の境)西麓を流れる四沢川流域で集団生活を送っていた諏訪族神氏を祖とする氏族が、上流にある五百砥山そのものを御神体に祀ったものといわれているそうです。



この中山道の旅で、いろんな土地で、色んな神様や仏様に触れることによって
1つ気が付いたことがあります。

日本は昔々から、自然(八百万の神)や先祖や先達を神や仏として大切にしてきているな…という事です。

私も何を大切にしなければいけないか?
中山道の旅を通じて気付かせていただいています。


いよいよ塩尻宿の宿場らしき風景に変わってきました。

●塩尻陣屋跡


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●脇本陣跡

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●高札場

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●上問屋跡

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●小野家(いてうや)

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看板が可愛いheart04

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●塩の道

中山道には、塩尻や塩名田など、何故に塩がつく地名が多いのだろう?と思って、2020年の9月に播州赤穂の塩の国を訪ね、日本の塩づくりについて触れてみました。
(その時の記事→☆☆☆

その時に学んだことは、
日本は島国でまわりは海水で囲まれいるので、昔から塩は簡単に手に入りそうなものですが、実はとても大変貴重な物だということ。
そして、自分の手で塩をつくってみて、本当に塩づくりは手間がかかることを知りました。

貴重だったという証拠に、日本全国には、塩にまつわる物語や地名がたくさん有ります。
ここ塩尻は、山間部では手に入らない塩の流通の尻(太平洋側の塩と日本海側の塩が出会う終着点)として名付けられた名前なのだそうです。

三州街道や五千石街道の塩の道が合流する交通の要の塩尻。
ここから太平洋と日本海へと塩の道が続いています。

いつか塩の道も旅してみたい!と思いながら、いろいろと調べてみると「ガイドでも道に迷う」と書いていた人がいて、ビビる!

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●口留番所跡

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[塩尻宿]
●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:75
●家数:166

●柿沢一里塚

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一里塚の名残がなく、石碑のみが残ります。


●双体道祖神

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お女郎道祖神とも言われているのだとか。魯山人も関心を持ったのだとか。

●本棟民家

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やっぱり、屋根のてっぺんがカッコいいですね。
松本地方に多く見られる民家の造り。

●高札場

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●道祖神

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さて。
道祖神様の横に書かれてある標語は

「戦国のつめ跡残す 永井坂」…

さてさて、この先は…
ひたすらダラダラ坂が続きますよ。
今思い起こせば、
永井坂は「長い坂」だったな…って思います。

道は果てしなく…塩尻峠へと。

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旅を終えて
中山道の旅を始めたころ、全行程の宿場や地図を眺めて、長野に「塩」がつく地名が多いな・・・と興味を持ち、塩について色々調べたことがありました。
そして、その塩の地名は、塩を運んだルートだという事も知りました。

まだまだ先だと思っていた「塩尻」
とうとう足を踏み入れることができ、感無量。

また、塩尻から、太平洋や日本海へと塩の道が続くのだ…と思うと、街道って人の生活に繋がっていて、あちこちに繋がっていて、何かと何かを繋げていて…と面白いなぁ…と思いました。

旅を始めたころよりも、街道が大好きになっている自分が今ここにいます。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

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2021年8月 4日 (水)

■走る旅:中山道〔47〕第32次 本山宿~第31次 洗馬宿~塩尻駅

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。


さて、2020年11月16日の奈良井宿のつづきから書きましょう。
40㎞のレポートは長くなりますので、何分割かしながら旅を振り返ります。

■ルート:
奈良井宿駅~贄川宿~本山宿~塩尻駅~塩尻宿~塩尻峠~富士見展望台~下諏訪駅(40km)

本山宿~第31次 洗馬宿~塩尻駅
 

本山宿からのつづきです。

本山宿を後にして、3.5㎞第ほど先にある第31次 洗馬宿へ。
そして、寄り道したかった塩尻駅へと目指します。

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陽も頭の真上に登ってくる時刻で、だいぶん気温も上がってまいりました。
あまりにも暑さに、
ボーっとしていて、道を1本間違えてしまい、
2㎞程度ロスしてしまいました。

急いで中山道に戻ったのですが、急いだあまり、牧野一里塚を見逃してしまうことに。
中山道を旅していると、ロストしてしまうことがよくあります。

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間違って山側へ…

本来であれば、直ぐに到着していたはずの洗馬宿ですが、
モタモタしてしてようやく到着です。


●洗馬宿

松本盆地の南端の標高750mにある宿場。
慶長19年(1614)の中山道ルート変更に伴い、塩尻宿、本山宿とともに新しく造られた宿場なのだそうです。

●高札場跡

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〝洗馬〟の名前の由来は、木曽義仲の軍勢と出会った今井兼平が、清水で馬を洗って疲れを癒した説話からとも言われますが、本当かどうかはわかりません。
江戸時代 洗馬宿では、熊の胆や熊の皮が売られていたので、熊さんがいらっしゃる地域なんですね。

●脇本陣跡

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●本陣跡

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 〔洗馬宿〕

 ●本陣:1
 ●脇本陣:1
 ●旅籠:29
 ●家数:163

●洗馬の肘掛け松

「洗馬の肘松、日出塩の青木 お江戸の屏風絵にござる…」と歌われた松。

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●日本最北端の銅鐸 →なぜに?こんなところに日本最北端が。

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●桔梗ヶ原

宿場を過ぎると桔梗ヶ原。

ブドウ栽培が盛んで、ブドウ畑がブアアァーと広がっており、
いたるところにワイナリーがありました。
ブドウ畑を見つめるまなざしは、こころは少女、みかけはオバハン。怪しさ満点です。

立ち寄りたいな…と思いながら。
下諏訪までの距離がまだまだ残っていることもあり、後ろ髪を引かれながら先を急ぎました。
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●あまりにも暑くて…

ザックに1本500mlの水が入っているけれど、いつ飲み干してしまうかわからないくらい暑かったので、もう1本飲み物を買っておくことに。

なんと!もう1本あたり!

ザックの中身がかなり重いのに、さらに重くなりました。
いつも当たるときって、余裕があるときなんですよね。

…という事は、宝くじを買う時は、財布に余裕があって、お金がそんなに要らないときに買うと良いのかな。

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●日本一入り口が小さいそば屋・桔梗

中山道を外れ、塩尻駅に立ち寄りました。

塩尻駅は、この旅で訪れたいと思っていた駅で、日本一狭い入り口で1人しか入店できない立ち食いそば屋さん〝桔梗〟があります。

本当に狭くて狭くて面白かったです。
お客さんが多い時は、並ぶのではなく、駅の待合室で食べれる様です。

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●平出一里塚

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高さ2m。


塩尻宿を目指しましょう。
そして、その先は塩尻峠ですよ。がんばりましょう!

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旅を終えて
このあたりの区間を通過している時間帯は、ちょうどお昼だったため、
長野と言えハンパないくらいの暑さでした。

奈良井宿から、下諏訪宿までは、かなりの距離があります。
迂回とロストを合わせて、約40㎞となりましたが、実際は(特に夏場は)2回くらいに分けたほうが楽しめるんだろうなぁ…と思います。

次回、訪れる機会があれば、ワインもいただきたいですし、ブドウの季節に合わせるのもいいですね。

美濃、木曽や信濃は秋がいいなぁ…heart01
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
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2021年8月 3日 (火)

■走る旅:中山道〔46〕第33次 贄川宿~第32次 本山宿

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

Photo_2
〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。
3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。


さて、2020年11月16日の奈良井宿のつづきから書きましょう。
40㎞のレポートは長くなりますので、何分割かしながら旅を振り返ります。

■ルート:
奈良井宿駅~贄川宿~本山宿~塩尻駅~塩尻宿~塩尻峠~富士見展望台~下諏訪駅(40km)

贄川宿~本山宿
 

贄川宿からの続きです。

まだ時間は午前中とあり、さすが長野は涼しいです。
27度!

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木曽谷をもうすぐ抜けますよ。なぜに?こんなところに傘が?

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ちょっとした峠を抜けると旧中山道は国道19号線と合流します。

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Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!!!

なんと!!めずらしいです。
車両ではなく…歩行者通行止めです。(2021.7.25現在)

若神子一里塚までは行けるみたいなので、一里塚へ行ってから迂回することにしました。

一里塚までは行けるようにしてあるというのが、
中山道を行く人にとっては、とてもありがたいことです。
きっと工事の方々が考慮してくださっているんだと思います。


●若神子一里塚

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そんなことで、若神子一里塚で写真を一枚。
国道から小高い場所にあり、見上げるように写真を撮りました。
一里塚は左右にあるものなのですが、ここは西の方の塚だけが残っています。

この様な風景もいつまで守られるのかわかりませんが、
自分の眼で見れたことがすごくありがたいです。

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地元の街道マスターによりますと、迂回路は中央西線の旧軌道敷なんだそうです。

道は面白いです。
色んな名前がついている。

どこにつながるんだろう。
どこまで行けるんだろう。
ワクワクします。
ハマってしまいそう。

●これより南木曽路の碑

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と、いうことは。
木曽路を抜けましたね。

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↑初期中山道があるようです。中山道は中山道でも、いろんな道があるんですね。


●日出塩一里塚

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日出塩は、熊の胆や熊の皮が売られていたとか。
木曽には熊がいらっしゃるんですね。


●日出塩の青木

洗馬の肘松、日出塩の青木 お江戸の屏風絵にござる…と歌われた青木があった場所。
神様として祀られているのが、八百万の神を大切にする日本ならではです。

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第32次 本山宿です。

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●高札場跡

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●本山口留番所跡

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●脇本陣・上問屋跡

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脇本陣前の木と、広重画の本山宿の絵をコラージュしてみました。

台風後なのか?倒れかけの木の下で休んでいる旅人がいて、
落ち葉があって焚火をしているという事は、この絵の季節は秋なんでしょう。

歌川広重の浮世絵は、季節や当時の暮らしやファッション、そして人に見える物語を感じれて面白いです。


●川口屋・池田屋・若松屋・本陣跡

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なだらかな道沿いにある家屋も、
江戸の頃は、切り立った谷の中の坂道にあったんだろうなぁ。

●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:34
●家数:117



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●徳本上人名号碑

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旅を終えて
木曽11宿の端の宿場となります。
民家も少なく、ひと気が無いので、とても閑静なところ
です。

大阪に戻れば、街並みはにぎやかで、毎日時間に追われて1日が終わる…。
若いころはそのような生活に憧れを抱きましたが、歳を重ねた今は、静かに過ごせる時間が、なんと贅沢な時間なのだろうかと思えるようになりました。

この旅を始める前まで、走る旅といえば、各地のマラソン大会に参加することが、私にとっての当たり前でした。
大会に合わせてをピークに持っていけるようにトレーニングをし、大会に申し込んで宿や交通手段の予約をする…。
これが楽しみの1つでもありましたが、
しかし、仕事でもを使い、日常は時間に追われているので、いつしか気付かぬストレスになっていたようです。
(今回の旅で、ストレスになっていたことにさえ気付いていないことに気付がきました)

今は、コロナでマラソン大会が中止になっていることもありますが、
大会に合わせて旅をする、トレーニングする…というスパイラルからようやく抜け出し、
自分のペースとタイミングで、行きたいところを走るスタイルになっています。
なんせ、今の自分は更年期というトンネルの中におりますので、こころにも身体にも少しでもストレスかけないライフスタイルが合っている気がします。

旅を始めて一番良かったのは、
「自分の脚で行ってみよう」と思える道を
私自身が選んで前に進んでいるんだ!という事。
それが自信にもつながっています。

また、中山道を愛するお友達が増えたのも、良かったことでした。
助け合い、情報共有しながら、お互いの目標を達成するために支え合うのは、本当に励みになっています。

この旅が終わったら、いつかまたこの旅を思い出しながら、中山道の路を踏みたいです。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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2021年8月 2日 (月)

■走る旅:中山道〔45〕奈良井駅~第33次 贄川宿

※リアルタイムのログではなく、数日前のログです。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えておりました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っております。

コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをしてこの旅を進めます。

今回は、ようやく帰ってきました!
厳冬期や緊急事態宣言などの社会情勢の理由で、8か月寝かした中山道を走る旅。

3泊4日で4つの峠を越え、約120㎞前進できまして、もうすぐ関東平野に抜けます。

しかし、今回の旅が終わった瞬間に大阪には緊急事態宣言が出まして、
またまた旅はSTOPします。
思うようにならない、そんな先を急がない旅に最初はイラついておりましたが、次第にドラマティックで良いかと思うように。


さて、2020年11月16日の奈良井宿のつづきから書きましょう。
40㎞のレポートは長くなりますので、何分割かしながら旅を振り返ります。

■ルート:
奈良井宿駅~贄川宿~本山宿~塩尻駅~塩尻宿~塩尻峠~富士見展望台~下諏訪駅(40km)


奈良井宿駅~第33次 贄川宿
 

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始発で大阪を出て、AM9:17に奈良井駅に到着しました。

駅の横にあるお手洗いを済ませ、お掃除をされていたオジさまに
「塩尻の方へ向かうんですが熊は出ていますか?」と尋ねると、

「先はわからないけれど、鳥居峠(奈良井宿の手前)はまだ出てないよ。あまり茂みには入らないようにね。」とのことで、気をつけながら奈良井駅をスタートしました。

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次に奈良井宿を訪れた時は、伝統工芸である曲物や漆器をいただきたかったのですが、
お店が営業時間外なので、先を急ぎます。


●橋戸一里塚

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基本的には、人との接触の少ない平日を利用して旅をしておりますので、旅路にひと気がないのは寂しいところなのですが、地元の方が一般の方の旗日であった大型連休を利用されて、道に生えた雑草を処理してくださっていて、連休明けの奈良井宿・中山道は、とても見通しが良く気持ちが良かったです。

こうやって、地元の方が道をお守りくださっているのは、本当にありがたいことです。

奈良井川を渡ると向こう岸に一里塚公園があります。
公園も整備されていて、7月末でもまだ紫陽花が綺麗に咲いており、一里塚と紫陽花がとてもきれいでした。

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●木曽平と漆工のまち

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奈良井と平沢は木曽漆器の名産地です。
営業時間外で見れなかったのですが、ずらっと並ぶ漆器屋さんは、とても風情がありました。

漆器は英語で「japan」というそうです。
日本を代表する伝統工芸なんですね。
1989年の長野冬季オリンピックではメダルの中心部に木曽漆器の技術が応用されたようですよ。

木曽くらしの工芸館には、当時のメダルが展示されているとか。


●諏訪神社

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武田信玄が木曽攻めの時本陣とし、武田勝頼の大敗時に焼失したものを再建したとか。
諏訪神社で手を合わせ、この日の旅の安全を祈願いたしました。

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何だか楽しそうな展示場(営業時間外)

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日本橋!向かっておりますよ。

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草刈りをしてくださっています。
行き場を無くしたハチたちが、
まだ朝で涼しいアスファルトの上であちこちに涼んでおりました。

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奈良井川です。


●押込一里塚

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石碑が残ります。

一里塚に差し掛かると、宿場まであと少しだな…って安心します。
昔の旅人たちも、一里塚でおおよその距離数を把握したり、休憩したりしたのでしょうね。

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●贄川のトチ

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樹齢1千年。樹高32m、幹は10m。

写真じゃ伝わらないですが、とても大きくて、トチの木が今にもこちらに迫ってきそうな大迫力なのです。
1千年、同じ場所で見守ってくれている様子は、まるでどっかの山親父がドテラ着こんで睨みをきかせている様にみえてしまいました。


●水場

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至る所に水場がございます。
昭和初期にあった大火で多くの宿を焼失したために、水場が大切に守られているとのことです。
地元の方が、水を求めにいらっしゃる様子がほほえましいです。


●贄川宿と贄川宿本陣

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 ■本陣:1
 ■脇本陣:1
 ■旅籠:25
 ■家数:124

●贄川番所

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尾張藩が、福島の関所の副関として、木曽ヒノキや曲物搬出の口留番所をここへ設けたとか。
板葺き石置き屋根が、歴史ロマンを感じますね。


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木曽11宿の北側の宿。

交通量も人も少なくとても静かでしたが、対照的に江戸の頃は、伝統品の搬出がにぎやかに行われていたことでしょう。

中山道を走らなければ、知らなかった木曽のまち。
そして、昔ながらの日本の原風景。
自分の脚で訪ね、五感で感じ、今生きていることのありがたさを感じました。

旅を終えて
贄川宿は、昔は温泉が湧き出ており、熱川と書いて〝にえかわ〟とよんでいましたが、いつしか枯渇し現在の贄川と書くようになったとか。
時間がたてば、色々移り変わっていきますね。

一期一会とは、このこと。
今の景色は今だけなのかもしれません。

日本の真ん中を、西から東へと横断するなんて言う機会はなかなか無いので、
ただゴールを目指すのではなく、ご当地をアチコチ物見遊山しながらまいりましょう。

初日の区間は、寄り道や通行止めの迂回路を含めて40㎞となりました。
峠もあり、ほとんど日影が無いので、結構ハードな区間でした。
熱中症対策は必須となります。
(熱中症対策しておりましたが、初日こうなりました→ランニングと運動誘発性血尿
荷物の重さや、その日の体調に合わせながら、その時に合った距離を踏んでいこうと思います。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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2021年7月31日 (土)

■〔走る旅〕中山道を走る旅再開しました

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 人間一生 物見遊山⛰
中山道を走る旅再開しました
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リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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厳冬期や社会の諸事情にて、8ヶ月寝かしていた中山道を走る旅をようやく再開いたしました。
日本のよき原風景を探し、日本製に触れ、歴史浪漫を味わいながら自分の足でお江戸へ向かう旅です。

とはいえ、この旅が終わった瞬間、
またまた私が住んでいる大阪は、緊急事態宣言が出まして、
不要不急の外出や、県をまたぐ往来をしないで…というお願いがあり、またしばらくSTOPとなります。

正直な胸の中は、
このままSTOP&GOがいつまで続くんだろう?

先の見通しが悪い世の中にちょっぴり不安だったりしております…。

しかし、なかなか思うように進まない旅に、最初はイライラでしたが、

「江戸時代で言うならば、道が崩れたり、川が氾濫したりして、幾日も足止めを食らっているような感じかな…。」
「この先のことを調べる時間ができて良かったね…」

なんて、自分で自分を慰める心の余裕も出てきました。

早く・速く…もっと、もっと…の社会の中で、
立ち止まることや、回り道すること、休むこと、味わうことの大切さも教えていただいている様な気がします。
いそいでゴールを目指すより、日本酒やみそ、ワインやお漬物などの様に発酵期間があることで、きっとまた次の旅の味わいが深く美味しくなっていきますものね。
そんな時間が心にも身体にもいいと感じるお年頃になってきました。




さて、今回の旅ですが、3泊4日で約120㎞進みました。

中津川を過ぎたところから、日帰りするには交通費がかかりすぎるのと、
列車の本数がグンと少なくなり帰れなくなることから、計画して宿泊をしております。
もちろん、コロナ感染予防対策を万全に整えながらです。

ぼちぼちと120㎞の旅のレポートを…。
大阪・高麗橋からスタートし、京都三条大橋を経て、寄り道しながらもよくここまで来たものだと思います。
旅ファンの方々、
とりいそぎ、再開の報告まで。
 
 
【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●中山道は思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。
●山岳地は電車の本数がございませんので、あらかじめ調べて計画をしましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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2021年7月29日 (木)

■[わたしが見つけた日本製]峠の釜めし(信越本線 横川駅)

子供の頃、駅に列車が止まった時に肩から下げた駅弁売りさんが、ホームに売りに来る弁当とお茶をいただくのが大好きでしたheart04

信越本線 横川駅の峠の釜飯も、昔はそんな感じで売られていたようです。

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碓氷峠から下りてきて、いただいた峠の釜飯が、それはそれは美味しいこと。
大ファンになりました。

なんと!創業は明治18年だとか。

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1100円です。
お店でも食べれて、容器も持って帰れるそうです。

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蓋を開けると、具沢山。
身体を動かした後なので、胃に沁み込みました。

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釜飯の器は益子焼き。

容器は捨てずにリサイクルしてご飯が炊けるみたいで、
荻野屋さんのサイトではドリアやアクアパッツァ、窯焼きカレーなどの容器を使ったレシピが紹介されているので、作ってみましょう(≧∇≦)

駅弁とは、駅と弁当を組み合わせた言葉で、読んで字のごとく、駅や車内で販売されている弁当のことです。

駅弁の歴史は諸説ありますが、説の1つによりますと、明治18年(1885)に宇都宮駅で白木屋が販売したのが始まりだそうで、上野と宇都宮間に日本鉄道が開通し、その乗客向けにできたのが始まりだそうです。

荻野屋さんの創業も明治18年ですから、ほぼ同じころですね。

百貨店の催事場に行けば近くにいても駅弁が簡単に手に入りますし、
なかにはネットでお取り寄せできる駅弁もありますし、
なんといっても今の社会情勢やコンビニの普及で、ご当地の駅で弁当を買って、旅しながら電車の中で弁当を食べる…という機会が減ってきているのかも知れません。

しかし、窓から見える風景や思い出など、旅情を感じながら食べる駅弁は、本当に美味しく、無くなってほしくない日本の文化の1つだなーと思います。

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信越本線のローカル線。ほのぼのするなぁー。



店舗名 荻野屋 横川本店
アクセス 上信越自動車道 松井田妙義インターより車で10分
所在地 〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川399
営業時間 10:00~16:00(L.O 15:30)定休日:毎週火曜日
TEL 027-395-2311
FAX 027-395-3035