■【RUN時の低体温サヨウナラ】皮下脂肪はそんなに悪い奴じゃない!
大阪ではたらく運動指導者
健康サポートプロジェクトの坂田純子です
お仕事前に、6kmほど走ってきました。
以前に比べ体脂肪が落ちてきたこともあり、
ゆっくりペースで走っていると身体が冷えるので、
今は、結構速めのスピードで早く切り上げ。
この冬の屋外スポーツは寒さとの闘いですね。
マラソン大会のレースでは、低体温症で身体が動かなくなる人も出ていると言われるほど。
(低体温症:人の体温の平均は約36.5℃くらいであり、体内の酵素が最も活性化され、働いてくれる温度。35度台の低体温だと、酵素の働きが低下するため、新陳代謝が悪くなり、免疫力も低下し、病気になりやすくなる説もあります。ランニングではペースの遅いランナーに多く見られ、寒気が出てきて身体が動かなくなるほか、脈拍が低下し、ひどい場合は死に至ることもあります。)
こんな寒さから身体を守ってくれるのが
皮下脂肪(皮下にある脂肪)。
そう!つまめる肉い奴!
肉い奴は、ある程度つけておく必要があるのです。
でも・・・、ある程度の脂肪って、どれくらいなんだろう・・・?
2014年2月16日に、脂肪にまつわるこんな話を書いて、
脂肪を悪者呼ばわりしたので、
今日は、別の角度から脂肪について書いてみたいと思います。
皮下脂肪。
実は、私たちの身体には必要不可欠なものであって、
寒さや外部環境から身体を守ってくれる働きを持っています。
炭水化物同様、身体を動かすためのエネルギー源でもあり、
細胞壁やホルモンの生成にも必要なもの。
女性では、体脂肪が10%きってしまうと月経が止まってしまう事もあります。
シンクロや水泳の選手は、
脂肪の特性(脂肪は水より軽いので、水中で浮きやすい)を競技に活かし、陸上競技選手より体脂肪を付けているとも言われます。
また、身体と身体がぶつけ合うアメフト選手やお相撲さんは、
皮下脂肪をクッション代わりにして内臓を保護するとも言われています。
(ちなみに力士は、食事量が多くて太っていても、日頃の稽古によって内臓脂肪の蓄積は少なく、現役でいる間は糖・脂質代謝異常がほとんど見られないのだそうです。皮下脂肪を付けているのですね・・・。)
皮下脂肪は、そんなに悪い奴じゃないですね。
しかし、過度につけすぎてしまうと、
生活習慣病に至ったり、関節に負担をかけたり、色んな支障をきたすので、
大事なのは、体組成。
身体の中身を知ること。
そして、まったく脂肪が無い・・・のではなく、
ある程度の脂肪を持つことなのです。
■ある程度の脂肪とは・・・。
健康的な体脂肪率の目安(平均)は男性標準15%(10~19%)、
女性25%(20~29%)。
※それ以上になると「肥満」と言われます。
(体脂肪率は家庭用の体脂肪計で簡単に測定することができるので、一度測ってみてね!)
痩せた!と言っても、身体の中身は脂肪が沢山ついているかもしれないし、
太った=体重が増えた!と言っても、筋肉量が増えたのかもしれないし・・・。
しっかり、自分の身体の中身を見極めて、
ある程度(標準)皮下脂肪と仲良くお付き合いやね。
ランナーさんは、走ることでどんどん脂肪をエネルギーに変えるので、
冷えから守ってくれる皮下の脂肪マントが少なくなりがち。
しっかり栄養も摂ってくださいね!
そして、防寒ウェアで体温管理を。
日々感謝★
運動指導者 坂田純子
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