■走る旅:東海道&中山道〔22〕第52次 鵜沼宿~第51次 太田宿 その②
※リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。
〝人間一生 物見遊山…〟
これは江戸っ子の人生観を表す言葉。
生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。
京都三条大橋から、お江戸日本橋まで東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。
出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。
▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。
コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして
名鉄鵜沼宿駅~第52宿 鵜沼宿~第51宿 太田宿~第50宿 伏見宿~第49宿 御嶽宿~名鉄広見線 御嵩駅 24㎞走ってきました。
レポートの容量が多いので、
24kmの道中のうち、鵜沼宿~太田宿その②として一部を記録します。
その①・鵜沼宿脇本陣 坂井家 の続きです。
うとう峠に入るまでの記録です。
●鵜沼宿町屋館
脇本陣坂井家のすぐ近くにある町屋館。
江戸時代は「絹屋」の屋号で旅籠を営んでいた武藤家です。
平成18年に修復し、平成20年から公開され
鵜沼宿の歴史資料や展示品を見ることができます。
箱階段。
レトロでかっこいいです。
かなり急で段差が大きいですね。
ラジオとテレビ。
懐かしいです。
我が家にもありました。
ラジオの上に父が大切にしていた戦艦ヤマトの置物があって、
触って落として怒られてました。
木製で、チャンネルを合わせるのはリモコンでなく、
つまみを回して合わせるレトロテレビ。
静電気ビリビリなんですよね。
平成生まれにはわからないだろうな。
ちなみに我が家は町内で1番最初にテレビが来た家で、
近所の子供が集まってテレビを見に来たそうです。
懐かしくて涙が出そうです。
あったあった!こんな冷蔵庫。
すごくうるさいんですよね。
この冷蔵庫ができるまでは、氷で生ものを保存していましたから、
三種の神器と言われた冷蔵庫は、食を豊かにし、
女性の家事の救世主だったんでしょうね。
足踏みミシン。
これも我が家にありました。
捨ててしまいましたが、テーブルにモデルチェンジさせたら
今でも充分使えてオシャレですね。
昔は古臭くて嫌でしたが、
今になって見たら、骨とう品で貴重なお宝です。
離れです。
美しいですね。
縁側から見て、
奥が「栂の間」、手前が「桑の間」です。
和風な衝立も、今では見なくなってしまいました。
縁側です。
おじいちゃん、おばあちゃんの家にいるような感覚。
お茶でも出てきたら、縁側で昼寝しそうな勢いです。
町屋館も、時間を忘れて落ち着いてしまいそう…
まだ全然旅をスタートさせていないというのに…(笑)
開館時間 : 午前9時~午後5時
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、
祝日の翌日(土曜日・日曜日、祝日の場合はその翌日)、12月28日~1月4日
入場料 : 無料
所在地 : 各務原市鵜沼西町1丁目116番地3
電話 : 058-379-5055
アクセス : JR高山本線 「鵜沼」駅下車 徒歩20分、
名鉄各務原線 「新鵜沼」駅下車 徒歩20分、「鵜沼宿」駅下車 徒歩15分
●高札場
町屋館を後に…東に向かって走ります。
高札場発見!
幕府や領主が決めた法度(はっと)や掟書(おきてがき)などを
木の板札に書き、人目のひくように高く掲げておく場所のことです。
鵜沼の宿場でルールを守りましょう的な掲示板です。
●これよりうとう峠
木曽の架け橋、太田の渡し、うとう峠がなくば良い
とうたわれた難所の一つ。
天王坂を越え、いよいよ〝うとう峠〟に入ります。
●鵜沼東町ふれあいセンター
高札場だったところだそうです。
●東の見附
宿内の防御と街道と宿場の境界を示すため、
西と東に必ず見附(みつけ)があります。
現在は看板のみで遺構を見ることはできません。
●赤坂の地蔵尊
旅人や住人をお守りくださるお地蔵様です。
手を合わせて挨拶させていただきました。
これから天王坂を駆け上っていきます。
左は愛宕山。
住宅地の向こうには、
今までいた、脇本陣や町屋館、二ノ宮神社が見えます。
さぁ!いよいようとう峠ですよ。
●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。