■大好きな空間、物体、この位置、この地点
〝きもの番長〟をパラパラと見ていたら、昭和レトロな喫茶店でクリームソーダが飲みたくなった。
もちろん、クリームソーダは身体に悪そうなエメラルドグリーンのアレ!
すごく好きだった喫茶店の1つに、小樽の「さかい家」がある。
大林宣彦監督の〝はるか、ノスタルジィ〟のロケ地だった場所。
2006年に札幌へ出張に行った帰りに、ふらりと立ち寄っていた。
絵は、これまた好きな野口久光さんの。
今もあるのかな?…なんて思って調べてみたら、前のお店は閉めてしまって、経営者が変わり、今は「くぼ家」になっているとか。
レトロな店内の様子は、そのままだとかで…。
また行ける機会があるかも!とワクワクした。
「一期一会」という言葉は、人との出会いや別れに使われがちだけど、時間も空間も季節も、自分の肉体も、物も…なにもかもを含んでいる。
人は生きている限り自分の中に時間が流れ続けていて、じゃあまたね!って、次に会える未来の約束ができるが、
むしろ失われていくのは空間であり物体で、この位置、この地点の方。
思い出の場所や瞬間は〝一期一会〟
このコロナ禍で、それぞれの好きだった場所が、どれだけ無くなったんだろうか…。
そう思うと、中山道も再開したいけれど、早く、身近な大好きな空間、物体、この位置、この地点を感じに行きたいな。
(写真は、2006年6月の小樽一人旅にて:さかい家)