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[歩く旅・走る旅]東海道&中山道を走る旅 Feed

2020年11月23日 (月)

■走る旅:中山道〔41〕第37次 福島宿~第36次 宮ノ越宿 #ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。

あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。


【関連記事】
野尻宿~須原宿
須原宿~上松宿
上松宿~福島宿
[番外編]木曽福島/福島宿
福島宿~宮ノ越宿
宮ノ越~薮原宿
鳥居峠越え
奈良井宿

■第37次 福島宿~第36次 宮ノ越宿(8㎞)
 
上松宿~福島宿福島宿(木曽福島の様子を綴った記事)の続きとなる。

福島宿から宮ノ越宿までを記録する。



この日は3つ先の奈良井宿を目指すが、途中、中山道の難所と言われた鳥居峠越えがある。

混雑しない時間に大阪へ移動したいので、正午過ぎには奈良井宿に着きたい。
そのうえ、峠手前の薮原宿で〝お六櫛〟を買いたいと欲張り。

ゴールまでの道のりはほぼ登り…これらを考え欲求を満たすため、午前8時前に木曽福島を出ることにした。

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気温2度だったか3度だったか?寒い木曽福島の町には朝霧が立ち込め、山々も放射霧に覆われていた。

水墨画のようなモノクロな景色は美しい反面おどろおどろしく、すべては陰陽 表裏一体という言葉がしっくりくる。

〝朝霧は晴れ〟ということわざがあるが、おそらく日中は良い天気になるだろう…。そんな希望を胸に前進した。


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福島関所を通過する旅人の絵…

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福島関所までの上り坂は、石仏が並んでいる。
1つ1つ「今日もよろしくお願いします」とお願いしてみた。


●福島関所

碓氷、箱根、新居と並ぶ4大関所の1つで、厳重な取り締まりで有名だった場所。

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朝霧美しい~!と高揚する心と、「前が見えない」不安と…。
この先の鳥居越え大丈夫かなーと先の見えないことを心配する。

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●出尻一里塚

江戸から69里。

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●手習天神

木曽義仲の手習いを目的に学問の神の北野天満宮を勧請した神社。

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大きな二十三夜塔は、写真じゃ伝わらないが、とにかくでかい。

※二十三夜塔とは:
庚申講と同じく民間信仰のひとつとして、人々が集まって月を信仰の対象とし、集まって飲食をしお経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという月待行事行う記念のために建てられたもの。

集まって飲食することは、コロナ禍となった今はなかなか難しいけれど、集まって飲食することって、昔から何らかのパワーになっていたんだな…と再確認。


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正沢川を渡り、ちょっとだけトレイルへ。
民家が近くにあるのだが、霧ががって不気味だった。

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●中山道中間点

ようやく中山道も中間点。

中間点に到着するまでに…寄り道し過ぎていて、既に350㎞以上走っている。
〝江戸へ六十七里二十八町=約266Km〟の道標の文字も266㎞では済まないような気がしてきた。


〝人間一生 物見遊山〟は走る旅のテーマであるから、あちこち寄り道をして、いろんなものを見て見識も友達も増やしていきたいから、ゴールに早く辿り着かなくてもいい。
先が長いこの旅に楽しさすら感じる。
そう思うと、辛いことも楽しいことも色々ある道中が一番楽しいのかもしれない。
きっと人生も同じであろうか。


霧で前が見えない(見通しがつかない、得体がわからない)ことは怖いけれど、不安ばかりの時間を過ごしていては勿体ない。
〝目の前のことに集中せよ〟
霧の中を走ったこの区間は、そう教えてくれているような気がした。


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太陽が昇る方角に木曽駒が見えるはずなのに…真っ白ー!

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ちなみに明星岩方向も真っ白ー!

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霧がかかって真っ白なだけに、四方八方見えないのも面白い。


●宮ノ越一里塚

江戸から68里。

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宮ノ越宿へ入ってきた。
道路が広い!


●宮ノ越宿・田中屋(元旅籠)

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●宮ノ越宿・本陣跡

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●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:21
●家数:137
ーーーーーーー

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宮ノ越宿に着いたころ、青空が広がってきた!
楽しんでいこう♬

続きはまた。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

Tukinowaguma


 

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2020年11月22日 (日)

■【中山道を走る旅・物見遊山】第37次 福島宿 @木曽福島,#ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。

あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。


【関連記事】
野尻宿~須原宿
須原宿~上松宿
上松宿~福島宿
[番外編]木曽福島/福島宿
福島宿~宮ノ越宿
宮ノ越~薮原宿
鳥居峠越え
奈良井宿

■第37次 福島宿
 
上松宿~福島宿の続きとなる。
この記事は福島宿の様子をまとめることにする。



約31~32㎞走って木曽福島に到着した。

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朝の9時前に野尻駅を出発し、木曽福島には13時過ぎごろに到着。
まだ日が落ちるには早いので、もう少し旅を前に進めても良いのだが、この先は宿泊できる場所もグンと少なくなる。

比較的宿が多く点在する福島宿で今日の旅の疲れをとることにした。

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駅の横には〝D51 775〟
国鉄時代は北陸本線を走っていて、1973年の8月26日にさよなら運転をしたようだ。

ボディは厚く黒のペイントがされていて新しい感じがするが、姿カタチは昔のまま。
今にも黒い煙を出して走りだしそうである。

私が生まれた時は福井を走っていた〝D51 775〟
両親も775に乗車して旅行に出たのかなと想像してみる。

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坂を上ると、上の段と呼ばれる地区に入っていく。

上の段は木曽義昌の居城「上之段城」があった場所で、郭内の道筋が多く残されている。

福島宿は、昭和2年の大火でほとんどが消失し、現在の街並みはそれ以降につくられたもの
だが、うだつのある町屋や土蔵が並び、井戸や水車もあり、レトロで情緒あふれる宿場町である。

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●高札場

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●福島宿・本陣

本陣があった白木屋は明治39年に町役場となり、現在は広小路プラザ。
建物の前には本陣の碑が建つ。

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本陣:1
脇本陣:1
旅籠:14
家数:158
ーーーーー

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●くるまや本店

創業300年の〝くるまや本店〟さんで遅めの昼食。
コロナ対策をしっかりされていて、元気に営業中だ。

おそらくコロナ過でなければ、スッとは入れないほど人でにぎわっているのだろう。

〝鳥ぬき付き ざる蕎麦〟をオーダーする。

鳥ぬき…とは、鳥南蛮そばの具。
蕎麦の箸休めや、お酒のアテみたいな感じだろうか。。。家でも作れないかと味わいながらいただく。あまりにもの鳥ぬきの美味しさに、お酒を頼み忘れたのが心残り。

黒くて太くてピカピカ光るお蕎麦も、つけ汁につけなくても十分美味しい。
噛み応えがあり、噛めば噛むほど美味しいお蕎麦だった。

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●駅前の喫茶店


早く木曽福島につきすぎて宿に入れないので、チェックインの時間まで駅前の喫茶店へ。ここもコロナ対策をしっかりされている。


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お宿は、有名な〝いわや〟ではなく、、、

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●むらちや

木曽福島で選んだ宿は民宿の〝むらちや〟さん。

年配の女将さんがお世話をしてくれた。
コロナ対策をしっかりされて営業中だ。

私のほかに、リピーターだという年配の男性と、出張で木曽福島へ3日間連泊しているという男性。
たった3人が宿に泊まっている。

女将さんからは、コロナ禍における宿場の厳しさやインターネットの苦労、Gotoトラベルについて、生の声を聴くことができた。

本当に厳しいと思う。

コロナ3波が来ているが、怖いと言って巣ごもりしていては経済が死んでしまうし、怖くないからと対策なしでワイワイすれば、感染拡大につながるし…。

〝うつらない・うつさない〟ように気を付けて、1人で静かに旅に出ているが…旅先でどう行動するか?個人個人の責任ある行動がカギになるだろう。

あいにく、この中山道の旅は、コロナ3波と騒がれる前の出来事で、今年はもう宿場をめぐることはないだろうが…。
この冬、社会や経済がどうなるのか非常に気になるところ。


また御嶽山に登るときは、かならず来るからね!と約束したが、女将さんは冗談交じりで「それまで続けられるかな…」って言っていた。


早く賑わいがもどり、安心して旅行を楽しめる日本になるといいなと思う。

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翌朝の朝食の時に、女将さんとソーシャルディスタンスで1時間くらい話したかな…。

中山道を走ろうと思った動機や、道中の話、古き良きものを訪ね走る、女1人の旅話を興味深く聴いていて、
「あなたの感性で、中山道を走ることは、あなたにしかできないことだから、がんばってね!」とエールをくれた。

むらちやさん、また来るからね。

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行人橋から見た風景を見ながら、福島宿をあとにする。
川岸ギリギリにせり出しギュウギュウに並んでいる崖家づくりの家並みが、西の起点であった京都の様で懐かしい。


起点と言えば…行人橋は御嶽街道の入り口。御嶽山を目指す街道の起点である。(御嶽古道)


いつか木曽福島からバスで黒沢登山口ではなく、自分の脚で御嶽山まで目指してみたいものだが…まずはバスかな。

また御嶽山に登りに行こう。
またむらちやさんへ泊まりに行こう。


【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

Tukinowaguma


 

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2020年11月20日 (金)

■走る旅:中山道〔40〕第38次 上松宿~第37次 福島宿 @ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

Photo_2
〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。

あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。


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宮ノ越~薮原宿

鳥居峠越え
奈良井宿

■第38次 上松宿~第37次 福島宿(8㎞~9㎞)
 
いよいよ木曽福島へ。

木曽福島と言えば、御嶽山 登山口の黒沢までのバスが出ているところ。
そういえば…去年、御嶽山には黒沢口から登ったな。

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今年はコロナ過により、山小屋宿泊を伴う登山は見送ったのだが、木曽から御嶽山を眺めてみると「また登りたいな…二ノ池ヒュッテに泊まりたいな…」と思いに駆られる。

木曽谷から見る御嶽山は、平成26年9月27日に大噴火したとは思えないくらい今は穏やかだ。

上松宿から福島宿までのルートは、中山道の難所と呼ばれていた木曽の桟(かけはし)を経て国道19号線とJR中央線を並行に走りながら進む。

直進が多いので、ぼーっと走りやすいのだが、通行止め個所や道標が無い場所が多いので、慎重に走った区間である。


中山道迂回路を木曽のかけはし方面へ。
国道19号線沿いを走ることが多いのだが、歩道なしの区間があるので気を付けて走らないといけない箇所がたびたびある。

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あげまつ大橋手前を横断地下道で木曽川沿いに出る。

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太陽の塔みたいな石を発見。
自然が作る彫刻に岡本太郎もびっくり!

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ひたすら木曽川沿いを走る。
これがまた気持ち良い。

対岸に見えるは、木曽のかけはしではなくて、木のかけはし。

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ひたすら北に走ると、なんやら赤い橋が見えてきた。
木曽のかけはしかな…と思いきや、そうではない。

赤い橋には〝かけはし〟と書いてあるので、これが木曽のかけはしと勘違いしてしまいそう。
木曽八景の1つ「桟の朝霞」になった場所は赤い橋の対岸で、桟温泉の方から中山道を見ると見える。

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●木曽の桟

これが、木曽のかけはし。。。

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こんな歌が…。

恐ろしや木曽のかけ路の丸木橋 ふみ見るたびに落ちぬべきかな(空人)


桟やいのちをからむ つたかづら(更科紀行・芭蕉)

かけはしや水へとどかず五月雨(子規)


昔はさぞかし怖い橋だったんだろうと思われる。
安全に走れるようになったのも、先達のおかげだな。

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●水掛一里塚

江戸から71里。

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線路沿いの長い坂を行く。

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道は自然とともに生きている。永遠ではない。

倒木や土砂崩れがあれば、迂回しなければならない。

藪原宿までは道標が出てない区間も多く、通行止めがあったりとルートも変わっていて、途中迷われてる方がいたので、次の宿場までご一緒させていただいた。


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毎年御嶽山に登っていて、東海道は完踏されたそうで、次は中山道経由で信州善光寺までだとか。

72歳の同級のお友達と、それぞれが好きな時にバラバラで善光寺に向かって歩かれているそう。

善光寺街道は 中山道の 洗馬追分(現、塩尻市洗馬)から北国街道の 篠ノ井追分(現、長野市篠ノ井)までの約67kmで、さらに善光寺までは3里が加わり約80km。
それを岐阜からスタートなので何kmくらいなのだろう。


女一人で走っていることに驚かれていたけれど、私も興味深く素敵な方にお会いできて嬉しい限り。

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一人旅は自分の写真が無いだろうと、写真を撮ってくださったのと、
仲間に旅の自慢をするから、記念に私の後ろ姿を撮らせてと…一眼レフ構えていた(笑)


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一緒に木曽福島駅まで。

「あなたは大物になるから…」とうれしいエールをくださったが、大物になるには少し急いで生きたほうが良い年齢(笑)
ありがたい言葉を胸に、うまずたゆまず生きていこう。

駅で、72歳の紳士と別れ、私は福島宿を散策する。
刺激的なオッちゃんやったな。


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木曽福島駅前。

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駅前にはデゴイチ。
木曽の風景にデゴイチは似合うなぁ。
看板を見るとさよなら運転は昭和48年8月。福井(北陸本線)を走っていた様。
両親も乗ったのかな…と思いをはせる。

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今回の区間の気付きは、

道も人も一期一会。
永遠に続くことなんてないのだから、今を大切にしていきたい!そう思った。

今日の宿場。
木曽福島で宿泊。
疲れをしっかり取って、明日に備えよう。

木曽福島宿の様子は次の記事にて。

ではまた。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

Tukinowaguma


 

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2020年11月19日 (木)

■走る旅:中山道〔39〕第39次 須原宿~第38次 上松宿 @ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。

あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。


【関連記事】
野尻宿~須原宿
須原宿~上松宿
上松宿~福島宿
[番外編]木曽福島/福島宿
福島宿~宮ノ越宿
宮ノ越~薮原宿
鳥居峠越え
奈良井宿

■第39次 須原宿~第38次 上松宿(12㎞)
 

中山道を走る旅も中盤戦。
ロールプレイングゲームで例えるならば まだまだ経験値を貯めてかないといけないが、終盤のラスボスの存在もそろそろ見え隠れするようになるころ。

すごく楽しい気持ちが盛り上がってきた半面、旅が終わってしまう寂しさが
混沌した心は、〝時のはかなさ〟と〝会者定離〟を感じる。

この中山道を走る旅の体験や気付きを通し、自分の変化は、

出会う人や自分の身近な人々、社会や自然とのかかわりに今以上に関心を持つようになったこと。
自分自身や生活、生き方(スタイル)についても考えるようになったこと。
また、中山道を行く仲間たちや自分がどんなことに困っているかも知ったこと。

気付きは学びというが、何事も体験してみないと気付けない。
そう思いながら走った区間をログしていく。

ログは、野尻宿から須原宿の続きとなる。



須原宿から上松宿までは、JR中央線に近づいたり離れたり、国道19号線に入ったり離れたりしながらと、北方面へと進む。

旧中山道の看板や道標がわかりにくい箇所があり、ぼーっとしていると旧道を踏み外すので、上松町標高588mの看板を過ぎた後は要注意だ。

100名山である空木岳の真下や倉本コースの登山口を通過し、
木曽八景の〝寝覚の床(ねざめのとこ)〟の近くとあり、山並みと木曽川河原の大きな石を楽しみながら走ることができる区間である。

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池之尻集落を抜けると国道19号線に合流する。


●倉本一里塚

倉本一里塚の前は、車が止められるようなスペースがあるため、トラックが休憩していることがある。

トラックに隠れて見えなかった倉本一里塚。
ちょっと探してしまった。。。


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一里塚を超えたら再び国道を離れ、倉本の集落に入る。
柿の実もたわわ。

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空木岳 倉本コースの登山口前を通過する。
ここから、百名山の標高2,864 mの山頂へと続く。

山に執着していた私が、登山道を行かず古道を行くって…新しい自分やな(笑)
コロナ禍で執着も落ちたなと思う。

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近くで整備していたオッちゃん3人組に「空木かー熊気をつけてー」と注意喚起される。

「中山道ですー」と返事をすると「おおー!がんばってー!」とエールをくださった。
応援されるって電池が切れそうになった身体に再び喝が入る様でうれしい。

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木で造られたレトロな倉本駅に到着。

古い古い旧式のトイレをお借りする。
ちなみに南木曽以降は旧式トイレが多い。

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つり橋の諸原橋。
揺れるけれど気持ちがいいので、中山道のコースをそれて橋の真ん中まで渡ってみる。

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歩道橋の上から、空木岳(奥)をながめる。
空木岳からはだいぶん離れたな。


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明神社から立場橋梁をくぐり、奥の細道へ…

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木曽駒ヶ岳の山並みの紅葉も、麓まで降りてきていて、まだ美しさを保っている。
もう終わったかなーと思った紅葉を拝めて幸せ。

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旧道に入ったり、新道に出たり…。
スマホアプリのナビは旧道を見逃すし、地図もしっかりチェックしないとルートを外すから、
丁寧に走りながら荻原一里塚に到着。


●萩原一里塚

江戸から73里。

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●小野の滝

北斎も広重も浮世絵に描いた滝。

この日は、大砲のようなレンズを付けたカメラ小僧がmaple秋の小野の滝の一瞬を狙っていた。

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●滑川橋

もと国道だそう。東側に山が見え、川の流れが美しい。

この区間で一番美しいな…と息をのんだ場所だ。

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石畳を登ってゆく。

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おおきな桂の木。

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昔の立場茶屋の風景。

越前屋さん(お蕎麦)と古い町並み。そして郵便ポストがレトロでいいね!
旅人は、越前屋の「寿命そば」を食べるのを楽しみにしていたそう。
島崎藤村「夜明け前」より。

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●諏訪神社

マスクの神職さんがこっちを見てる(笑)

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●材木所跡

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●茂吉句碑

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〝駒ヶ嶽見て染めけるを背後に小さき汽車は峡に入りゆく〟


●駒ヶ岳明神

寺坂の階段が中山道だが、ルートをそれて駒ヶ岳の登山口へ。


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●上松一里塚

江戸から72里

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●上松宿本陣

何度も行ったり来たりして探した本陣。
昭和25年の火事で史跡が燃えてしまって、塚本歯科医院が本陣跡の様である。
向側の家が脇本陣の様だ。
こりゃ、わからないわ…。

ーーーーーーー

●本陣:1
●脇本陣:1
●旅籠:35
●家数:362

ーーーーーーー

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●和心(わしん)

古い繭蔵をリノベーションしたお菓子屋さん。
中ででもお茶と生菓子をいただけるのだが、コロナ禍なので外でいただくことにした。

丸ごとミカン大福!!!
甘酸っぱい果糖とクエン酸が体に沁みわたる。
美味しかったな。


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中山道上松宿北口・高札場

十王橋のところに、馬頭観音様たちが並んでいる。
ここで上松宿に別れと感謝を告げ、福島宿を目指す。

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この区間は、中央アルプスへの登山口もあるとあって、山並みが美しく...木曽川の流で削られた美しい石の芸術に感動しながら走った贅沢な区間だった。

1人の自由な時間。
ときがゆっくりゆっくり流れている。
このゆっくり時間が流れる感覚で大阪に戻ったら、流れの速さにしばらくついていけなさそう。

時間は有限。
時間は命そのもの。
何に命を使うか。
しっかり向かい合いたい。

では、また。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

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【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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2020年11月18日 (水)

■走る旅:中山道〔38〕第40次 野尻宿~第39次 須原宿 @ランニング   

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

野尻駅~第40次 野尻宿を経て〜第39次 須原宿〜第38次 上松宿〜第37次 福島宿〜第36次 宮ノ越宿~第35次 薮原宿~第34次 奈良井宿まで。

あちこち寄り道しながら2日間で55㎞走ってきました。


【関連記事】
野尻宿~須原宿
須原宿~上松宿
上松宿~福島宿
[番外編]木曽福島/福島宿
福島宿~宮ノ越宿
宮ノ越~薮原宿
鳥居峠越え
奈良井宿

■野尻駅~第39次・須原宿(11㎞)
 
前回の三留野宿~野尻宿の続きとなります。

南木曽の〝ホステル結い庵〟から中央線で野尻駅まで移動。
ワンマン列車で2両編成の電車から降りたのは、私の他に登山の装いのご婦人。

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ご婦人に「どこへ行くの?」と尋ねられ、中山道で木曽福島を経て奈良井宿まで行くと答えるとビックリされる。
そりゃそうだ…木曽福島までは上り坂で30㎞以上あるのだから。

ご婦人は、阿寺渓谷に1人で紅葉を見に行くようだ。
阿寺ブルーと真っ赤な紅葉の組み合わせは さぞ美しいだろう。

 
 
 
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お互いに良き旅になる様ねぎらい合いスタートする。

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元旅籠の庭田屋さんは、昭和53年公開の「男はつらいよ」のワンシーン、寅さんが泊まった場所として登場している場所。

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野尻宿はくねくね曲がった道と坂で「野尻の七曲り」と言われている。
宿場の入り口には西のはずれという屋号を持つ家もあったが、東のはずれを抜けて野尻宿を後にする。

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東のはずれを過ぎると「いぼ石」
法華経の石碑の台座が「いぼ石」と呼ばれ、台座に触れるとイボが治るらしい。

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野尻宿からは、JR中央線の線路を超えたり戻ったりしながら東へと進む。

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前に野尻へ来た時は、木曽駒が雪化粧をしていたが、ここ数日は夏に戻ったかのように暖かい。

もうすぐ雪が降るだろうと、前回で今年の中山道行を終了にするつもりが、まだ雪は降らぬ様。

伊那市にお住いのランニングでつながるSBさんによると、
「最近は寒くなってきたのでクマの出没も減った…」との情報。
雪もまだであるし、クマの出没も減ったとなれば、春に峠を越えるよりクマに遭遇しないな…と、今回の走る旅を決行することとなった。

(気を使って、走っている時には連絡が入らなかったのだが)あとからSBさんが「ここ数日また暖かくなってクマも出てきてる」と教えてくれた。
まだまだ気を抜けない中山道の旅である。

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●弓矢一里塚

なんやかんやで野尻駅から3㎞ほどで大桑駅に到着する。

大桑駅近くには弓矢一里塚があるのだが、場所がわかりにくい。

中山道を完歩されたN先輩が、弓矢一里塚の地図を作ってくださっていたので助かった。
民家の敷地内かなんなのか、エッ?こんなところに?という場所にとポツンと一里塚がある。
しかも一里塚はお墓と並んでいるので、完全に墓場だと見過ごしてしまう。

市販のガイドブック通りでは見つけることが困難な場所にたどり着けたのも、中山道を完歩したN先輩のおかげ。
そして、中山道を楽しみながら前に進めるのも、情報を共有したり、励ましったりできるコミュニティのおかげである。
これが旅を始めてからの一番の収穫だ。

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●N先輩のBLOG→中山道の一里塚(参照)

 https://ameblo.jp/sogno-net/entry-12638360288.html

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大桑駅からは大桑城山周囲をグルンと巻いて再び中央線の線路沿いへ出る。
グルンと巻く道の大半は坂の上りで、小刻みに続くアップダウンが脚を重くする。
まだまだ走る旅は始まったばかりなので無理せずゆっくり走る。


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雪が積もるからなのか?動物除けなのか?高床式ゴミ収集場があちこちにあった。
地域特有のアイデアが面白い。
モノの誕生の基本は問題解決にあるんだなと思う。


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伊奈川渓谷方面へ。
伊奈川橋を超える。

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岩出観音の紅葉が美しい。

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●須原宿

坂と桝形の入り口を越し、須原宿に入ってきた。


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宿場の道幅が9mとものすごく広く、水舟が数か所に置かれている。
水舟の里と呼ばれているそうだ。

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季節の花が添えられた水舟と正岡子規の歌碑に癒される。

蔵元の西尾家は元脇本陣だそう。

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コロナ禍ということもあるのか?シンとしていて、時が止まったような感覚。
ここをズカズカ走って通り過ぎるのは、先を生き急ぐような感じがして勿体なくなった。ゆっくり参ろうぞ!


==========

●第39次 須原宿

本陣:1
脇本陣:1 
旅籠:24
家数:104

===========


赤い丸ポストが懐かしい大桑駅。

木曽福島までのルートはJR中央線沿いに近づいたり離れたりと並走するので、駅があるからトイレが助かる。この日はトイレが近く、駅のたびにトイレに入らせていただいた記憶が。汗sweat01

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●須原一里塚

江戸まで75里。
寄り道しすぎで、まだまだ先は長い…。


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しばらくは国道19号線沿いを進んでいく。

このまま19線をまっすぐ行けば早いのだが、
この旅の目的は距離を稼ぐことではない。
ゴールを早く目指すものでもない。

中山道の旧道を踏みながら、物見遊山。
いろんなことや人に出会い、感じ気付くこと。


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上松町 標高588m地点。

奈良井宿まであと600m上る。
がんばれ自分、そして走らせてくれてありがとうー。

では、続きはまた。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

Tukinowaguma


 

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●冬場は防寒対策を行いましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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■【中山道を走る旅・物見遊山】三留野宿~野尻宿 山間迂回ルートに静かに所在するお宿「ホステル結い庵」  @ランニング

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旧中山道を走る旅
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今回は、野尻宿から奈良井宿までの約55㎞走る旅。


●1日目:野尻宿~福島宿…31㎞
●2日目:福島宿~奈良井宿…(峠越え含む)24㎞


初日の走る距離が長く、木曽福島までほぼ登り。
夕方までに福島宿に到着するためには、野尻宿を午前9時までには出発したい。

計画通りに進めようと思うと、野尻宿あたりに前泊するのがちょうどよい。

前回、南木曽のTさんからご紹介いただいた〝MOUNTAinn Nagiso〟がとても気に入ったので、次は姉妹店である〝ホステル 結い庵〟にお世話になることに。

南木曽に前泊し、翌日は南木曽から2駅先の野尻駅まで移動する。

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電車は混雑の時間を避けて移動し、南木曽駅を降り
駅前のMOUNTAinn Nagisoに立ち寄る。

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前回宿泊したことをスタッフさんが覚えていてくださって、私の走る旅の話や最近の南木曽の話をしながらシャトルバスを待つ。

コロナ禍において観光業も厳しい状態だが、スタッフさんの愛嬌に何度もリピートしたくなる南木曽。
だからこそ、マンパワーは一番大事だという気付きになった。





ホステル結い庵は、三留野宿から野尻宿をつなぐ中山道の山間迂回路。
三留野宿からおおよそ2.5㎞、城山の山裾を与川と並行して根ノ上峠を登ったところにある。



三留野宿から野尻宿までの現・中山道は、今はアスファルトの道路で整備されているが、昔はV字谷が続き、木曽川が水害の時は通行不能となり、迂回路として与川道(よがわみち)が作られた。

浅田次郎の〝一路〟によると、『登りとともに道は谷(きわ)まり、木曽川が近く深くに迫ってきた…』と書かれていて、与川越えと呼ばれた中山道屈指の難所だったとか。

与川道は山中で、とても自然が豊かな古道。

道標が、海外旅行客にもわかるように丁寧に設置され、トイレも設備され、人気ルート。


そんな与川道の入り口にある〝結い庵〟も大変人気で…、とくに自然に親しみ公園や森林をウォーキング・ハイキングする習慣のあるヨーロッパの方々が多く利用されるそう。

●与川道に静かに所在する ホステル 結い庵

与川道はまだ紅葉が残っていて、秋色真っ盛り。
古道に静かに所在する〝ホステル 結い庵〟さんにお邪魔させていただいた。

コロナ禍で感染拡大予防につとめながら営業している結い庵。
周囲の住民の方や、宿泊者同士に感染が広がらないように様々な工夫や注意をしている。

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結い庵に入ると、なんだか懐かしい匂い。

思わず、
「なつかしい!お正月のおばあちゃんがいる台所の匂い…」と声が出た。

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薪ストーブの横には、ロッキングチェア。
そこがお気に入りの場所である猫のサワラちゃん。

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囲炉裏のある大広間。

本来であれば、薪ストーブの周りで囲炉裏のテーブルを取り囲んで
旅人同士が旅の話や四方山話で交流したりするのだろう。

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この素敵なお宿は、オーナーさんやスタッフ、南木曽の方々の手作り。

〝欲しいものは自分でつくる〟をモットーにDIYしているそうで、まだDIY途中の工房が隣に建っていた。

壁に飾られた駅で使われていたであろう「みどの」のレトロな看板は、南木曽の方が持ってきたとか…素敵すぎる。

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足踏みミシンが懐かしい。

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テレビもなんにもないのがいい。
シーンという音が聞こえる。

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なつかしの豆炭で足も心もあたたかい。

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裸電球の薄暗さに眼も心も癒される。

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夕食はキーマカレーをオーダー。
東京から1人旅をしているという男性と、ソーシャルディスタンスで四方山話。

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今まで自分の世界に居なかった人との語らいが刺激になるし、学びになる。

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朝は、庭で犬のタロウがドッグヨガ(笑)

〝MOUNTAinn Nagiso〟に宿泊した時にスタッフさんからタロウの噂を聞いていたので、対面が嬉しい。

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鶏は4羽。
写真に写っていない1羽は高所恐怖症で、止まり木から下りて来れなくて「こわいよー」と叫びながらご飯を食べている3羽を眺めていた(笑)

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朝焼けでオレンジに輝く南木曽の山々を見ながら朝コーヒー。

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サワラちゃんもそろそろお出かけ。

結い庵でリフレッシュした私もそろそろおでかけ。

今日は31㎞ほど旧中山道を踏みながら木曽福島目指して坂道を上り続ける日だ。よいスタートが切れそうだ。

結い庵、MOUNTAinn Nagisoの皆さん、ご紹介いただいたTさん、ありがとう。




●ホステル結い庵
〒399-5301 長野県南木曽町読書4828 
https://www.booking.com/hotel/jp/hostel-cafe-yui-an-jie-ian.ja.html

2020年10月28日 (水)

■走る旅:中山道〔37〕南木曽駅~三留野宿~野尻宿 #ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

武並〜第46次大井宿〜第45次中津川宿〜第44次落合宿〜第43次馬籠宿〜第42次妻籠宿〜第41次三留野宿〜第40次野尻宿まで。
あちこち寄り道しながら2泊3日で60㎞走ってきました。

60kmの旅のうち、南木曽駅~第41次 三留野宿~野尻駅までを記録します。

【関連記事】

武並~恵那 
恵那~中津川宿

中津川宿~落合
落合~馬籠宿
馬籠宿~大妻籠 
大妻籠~妻籠宿~南木曽駅

■南木曽駅~三留野宿~野尻宿(12㎞)
 
この日は、三留野宿まで行き近くの十二兼駅で今回の旅を終える予定でした。
おおよそ6㎞くらいの旅の予定です。

それが、何故12㎞の旅になっているのでしょうね…(笑)



〝MOUNTAinn Nagiso〟

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南木曽駅前〝MOUNTAinn Nagiso〟で朝を迎えました。
スタッフさんが朝早く買い付けに行ってくださったベーグルと、丁寧に淹れてくださったコーヒーからスタート。

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カップを乗せているコースターが、懐かしい感じがして「これは剣道着ですか?」と聞くと、スタッフさんが「どうしてわかったんですか?わかってくださったのがすごく嬉しいです」と。
私、剣道部だったんですよね。

コースターはおそらく男子の剣道着を綺麗に染めて縫製しています。
アイデアと手作り感がとっても素敵なのでコースターを2つ、あとは木を染めた一輪挿しを即買いしました。

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ベーグルを食べながら、9月に親子のクマを間近で目撃したというスタッフさんの話が面白くて、恐怖でこの先の旅がドキドキしますが、とても興味深かったです。

この日は晴天!sun
スタッフさんがお見送りしてくださり、三留野へと走り始めます。


●桃介橋

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木曽川にかかる橋は桃介橋(ももすけばし)

大正11年に大同電力(現・関西電力)によって、当時の読書村(現・南木曽町)の読書発電所(よみかきはつでんしょ)の建設資材の運搬路として木曽川に架けられた吊り橋です。

全長は247m、幅2.7m。
大同電力社長、福澤桃介にちなんで桃介橋と言われています。

ちなみに、福沢諭吉の娘婿さんです。
地元の方から桃介橋を教えていただいたので、遠くから写真におさめてみました。

さぁ、中山道の続きです。


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●園原先生碑

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園原旧富(そのはらふるとみ)先生は神主さん。
三留野村和合の東山神社の神官の家に1703年に生まれ、京都に遊学し、吉田兼敬(神祗官領長)に師事して神学を学び、尾張・美濃・信濃に神学を広めていった方。門人さんたちが建てたそうです。

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旧中山道です。
中山道は山間も多いですが、宿場は民家を行くので、夜間に歩いたり走ったりする方は、静かに行くのがマナーです。

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梨子沢橋あたりが、三留野の西の見附になります。

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昔、三留野の旅籠だったTさんご夫婦のお宅を訪ねて、厚かましくお茶をいただき、三留野から向こうの情報を教えていただきました。

ガイドブックには載っていない情報は、地元の人から聞くのが一番。

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〝MOUNTAinn Nagiso〟さんの姉妹店・柏屋さん。
明治期の町屋を、一棟貸しゲストハウスにリノベーションしました。

団体で来ることがあれば、ここを利用させていただこうと思います。


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●三留野宿本陣

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第41次 三留野宿    -----------------------

本陣1
脇本陣1
旅籠32
家数77

今は、のどかで木曽川がと山間が美しい三留野宿ですが、江戸時代は中山道の難所でした。今と昔を比較しながら三留野を進むと、とても面白いです。
宿場はうだつが上がる家並みを見ることができます。

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●与川道

浅田次郎の小説〝一路〟によると三留野宿はとても興味深い区間であります。それは、今でこそ中山道は国道19号線沿いでアスファルトの道路で整備されていますが、昔は野尻まで険しいV字谷で、木曽川が水害の時は通行不能となりました。

〝一路〟によると、『登りとともに道は谷(きわ)まり、木曽川が近く深くに迫ってきた…』と書かれています。与川越えと呼ばれ中山道屈指の難所だったようです。

その迂回路として、三留野から野尻へと峠越えをする与川道(よがわみち)ができました。道標では、中山道と記されて与川道の方へ案内板が出ているので、間違えて与川道に行ってしまいそうです…。

与川道は、海外旅行のハイカーさんに人気ですが、今はあまり人が通らないので、行かれる方はクマや獣に注意して…。

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中山道は与川道の方に折れるのではなく、宿場からまっすぐ東に向かって進みます。
与川道経由で野尻まではおおよそ15㎞だそうです。私は中山道を行きます。

人の活気が戻ってくれば、与川道は間違いなく面白い歴史道。
いつか与川道を行けますように…。

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与川越えのことを知らなければ、雄大な木曽川の風景に見えますが、
与川越えを知ると、V字谷を見るたびに参勤交代のお侍の苦労が目に浮かびます。


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Tさんご夫婦が三留野宿を案内してくださり東のはずれまで見送ってくださいました。
本当にお世話になりました。別れが名残惜しかったです。
昔の旅人も、宿場の方や思い出の方々との別れは、さぞ名残惜しかったでしょう。私の背中が見えなくなるまで手を振ってくださいました。

さぁー次の宿場へと出発。
東へと進むと一旦国道19号線に合流します。


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三留野宿を過ぎると花崗岩地帯があるのです。
木曽川の流れが削りました。
三留野の寝覚めの床と言われているそう。
対岸の方にある様ですが、対岸の山にクマが出るとのことで見には行きませんでした。


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↑ 羅天は中山道の難所

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●十二兼の明治天皇中川原御膳水


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国道19号線を中山道と言って、まっすぐ行けば目的地までは早いのですが、それでは中山道を走ったことにはならないので、旧道を…。

国道から中山道旧道は外れます。
民家がちらほら。

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●十二兼駅

南木曽駅から6㎞くらい走り、十二兼駅。

帰路の電車の時間まで90分くらいあったので、十二兼一里塚を探しに行く。
中山道を先に行く先輩に、駅を越えて国道に出たらあるよ!って教えていただいてたのに、大切なことを書いた紙地図を無くしたことにより、見つけられず…残念。

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なにやら、違う石碑を拝み、90分の待ち時間がもったいなくて野尻まで走ることに。

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線路に人が…。何の点検をしてるんだろう?
単線なので、上下線どちらかの電車が来るだろうに…おかしいな…と思い写真を撮っておきました。

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読書ダムのあたり、線路と木曽川に挟まれながら走るんですが…ここがほんまに怖くて。

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抜けた瞬間、中央アルプス・駒ヶ岳が見えた時は思わず「おー!」と声を上げました。
ご褒美です。


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●下在郷一里塚

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紙地図を無くし、だいぶん一里塚の見落としがあるんですが、ここで江戸まで77里になっていました。300㎞ほどですね。

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●野尻宿西のはずれ

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はずれという屋号を持つ家だそう。

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●野尻宿脇本陣

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●野尻宿本陣

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第40次 野尻宿    -----------------------

本陣1
脇本陣1
旅籠19
家数108

野尻宿に来るまでが難所が多いので、宿場は大変栄えたそうです。
810mの長さの宿場は木曽では奈良井宿の次に長く、標高が530mなので、見晴らしがよい宿場でした。

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十二兼駅からは約6㎞。
駅には出発の50分前に付き、余裕だなって思ってました。

すると、午前中だけ窓口担当の地元有志の駅員さんが60分以上遅れてるよと…。

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!!!
さっきの線路で点検してたやつ…

おーい50分+60分以上…待つのかよー。→関西のせっかちな人

駅員さんに次の須原まで行っても間に合いますか?と聞いたら、時間が読めないし、電車が行ってしまったら次に来る電車は遅れている時間+2時間後なんでやめた方がいいとのこと。

そうなんです。
電車の本数が少ないんですよね。

1時間は確実に来ないから、観光しておいでと…。
この後、野尻駅は無人駅になりました(笑)


●カフェ刀

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カフェ刀さんへ…鎌倉から取り寄せてるというこだわりのコーヒーと、ホットサンドをオーダー。

古民家を改装した造りが、イラチな関西人の心を落ち着かせる…。

キュートな奥さんが、ここでどうぞお待ちください!wi-fiも使ってね!とありがたい…。着替えまでさせていただきました。

1時間ほど待たせていただいたかな。
急がずに生きようと思いました(笑)
ホットサンドとコーヒーが心と体に沁みた日。


●coffee KATANA

〒3995504 長野県木曽郡大桑村野尻1724

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駒ヶ岳を眺め、中津川で買った栗きんとんを2つ食べながら電車を待つこと40分。

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思い出深い旅でした。
関わってくださった人や旅路を心配してくださった中山道仲間、冒険に出させてくれる家族、中山道を保存してくださっている宿場の方、自然、日本、すべてに感謝です。

ありがとうございました。

続きはまた。

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【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

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【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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2020年10月27日 (火)

■走る旅:中山道〔36〕大妻籠~妻籠宿~南木曽駅 #ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

武並〜第46次大井宿〜第45次中津川宿〜第44次落合宿〜第43次馬籠宿〜第42次妻籠宿〜第41次三留野宿〜第40次野尻宿まで。
あちこち寄り道しながら2泊3日で60㎞走ってきました。

60kmの旅のうち、大妻籠宿から南木曽駅までを記録します。

【関連記事】

武並~恵那 
恵那~中津川宿

中津川宿~落合
落合~馬籠宿
馬籠宿~大妻籠 
南木曽駅~三留野宿~野尻宿

■大妻籠宿~第42次 妻籠宿~南木曽駅(6㎞)
 
大妻籠を後にし、どんどん坂道を登って、中山道で1位2位を争う人気の宿場・妻籠宿を目指します。

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妻籠宿は全国ではじめて古い町並みの保存を実施した宿場です。
街道の桝形は昔のまま。
〝売らない・貸さない・壊さない〟の3原則を貫いて数百年も前のカタチを残す陣や旅籠、民家が残っている江戸時代さながらの宿場町なのです。

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この記事では、見どころいっぱいな第42次 妻籠宿や南木曽の町を紹介します。一緒に旅しましょう。

●アクセス!!train-----------------------

中央本線南木曽駅から馬籠行バスで7分程度で妻籠まで行けます。
健脚な方は南木曽駅からも歩いて行けますし、もっと健脚な方はバスで馬籠峠まで行ってバス停から歩いたり走ったりするのも面白いと思います。
(※バスの路線や時間は事前に調べておきましょう)
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●大妻籠から第42次 妻籠宿までの街道

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気持ちの良い山道や川のせせらぎの音を聞きながら進むと古い宿場が見えてきます。
ワラ馬づくりの家がほほえましいです。

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●おまたとおしゃごじさま

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中山道から、伊奈(飯田)道が分岐していた付近。
おしゃごじさまは、御左口(ミサグチ)神を祀る。古代からの土俗信仰の神様で「土地精霊神」「土地丈量神様」「酒神」等の諸説があるなぞの神様だそう。

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中山道のハイライトと言われる、輝く人気の宿場・妻籠宿に入ってきました。
本来であれば終日観光客でにぎわう宿場ですが、コロナ禍の影響で独り占め。
それはそれで贅沢でありますが、宿場や周辺の飲食業の方々は痛手だろうなと感じます。

西からの宿場の入り口には〝コロナに負けるな〟の貼り紙がありました。
ほんま!ほんま!負けないでほしいです。

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●延命地蔵

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延命地蔵堂には大きな延命岩が祀られていますが、常に濡れている様なので〝汗かき地蔵〟と呼ばれているそうです。
ここで〝ここまで来ました。ありがとうございます。〟の感謝をさせていただきました。


●桝形の宿場

宿場は桝形になっていて、敵の侵入を防ぐ道の造りになっています。
写真は桝形の宿場の風景。
招き看板も古くて粋で、馬のつなぎ場も残っています。
うだつも上がり、江戸時代にタイムスリップした気になります。

映画・座頭市のロケ地だそうです。ちなみに下嵯峨屋さんの屋根は石が乗っています。写真におさめたと思ったら残っていませんでしたが、今では見ない屋根づくりなので一見の価値ありです。

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●妻籠を愛する会

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この様な会の方たちが、気持ちの良いトレイルや、素敵な宿場の街並みを残す努力をしてくださっているんでしょうね。ありがとうございます。

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●妻籠郵便局

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郵便ポストは昔の黒色のまま、今でも現役です。
4月から11月は郵便局員さんが笠と法被のいでたちで郵便物を配達します。
この日は会えませんでした。法被の郵便局員さんに会えたら「ハッピーheart01」ですね。



●妻籠宿本陣

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本陣は島崎藤村の母の生家。
江戸時代の見取り図を元に建物が復元されています。

中山道の旅を始めてから古い家の造りに興味を持ち、宿場ごとに公開されていれば拝見させていただいています。
本陣も見たかったので受付に行くと「ここは復元されているので、脇本陣へ行くともっと古いですよ」とのこと。
よく話を聴くと、脇本陣+資料館+本陣と見学がセットになっているそうで、700円の通行手形をゲットしました。

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●脇本陣 奥谷

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屋号は奥谷という林家で造り酒屋でした。
島崎藤村の幼馴染の家でもあり、部屋には藤村が〝林君へ〟と書かれた文が飾られている…。

明治時代に再建されたようですが、江戸時代はふんだんに木曽ヒノキが使われたそう。

木曽ヒノキは「ヒノキ一本首ひとつ、枝一本腕一本。ヒノキを一本伐採した者は斬首、枝を一本切り落としたものは、腕を切り落とす」という厳しい法律で庶民の伐採を禁制していた貴重な木材をだったようです。
奥の間は明治天皇が小休止された木製のテーブルが置かれ、そのテーブルは釘を使わずに作ったとか。

案内人の方が囲炉裏に火を入れてくれました。
囲炉裏は重要な役割で、火から出るススは、柱や梁に使われている木曽ヒノキの虫よけだとか。
女性が黒いススがついた柱を毎日磨くことで、まるで漆を塗ったような黒い光沢が出るんですが、それが美しくて感動しました。

青々と苔むしているお庭も素敵で…寒く無かったらボーっとしたい林家でしたよ。

撮影禁止なので写真は無いですが、妻籠宿へ足を運んだら、実際に目で見て案内の方のお話を聴いてみてくださいね。

第42次 妻籠宿    -----------------------

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脇本陣1
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電柱も見えない、江戸時代の風景を思わせる素敵な宿場でした。

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雨でぬれていたので、軒先で食べれるお店を探し、お蕎麦と五平餅の〝おもて〟さんで五平餅を二本食べました。

西に住む私はみたらし団子感覚で2本オーダーしましたが、こちらは五平餅と言えばご飯感覚なのでオニギリが二個棒に刺さったようでした。
それを2つ頼んでしまい、お腹いっぱい!!
美味しかった。

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さあ!高札場を抜けて、南木曽駅に向かいます。

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●口留番所跡

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口留番所とは、江戸時代に各藩が自藩の境界や交通の要所などに設置した番所のこと。


●鯉岩

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岩が鯉のカタチに似ていたんだそうです。

…正面から見たら、目があって口があって…鯉に見えるような…

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●妻籠城跡

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徳川方の伊那軍が侵入したけれど豊臣方の木曽軍が死守したそうです。
関ヶ原の戦いでは徳川軍が戦の終了を知らせた地だとか。

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●良寛碑

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良寛が木曽路にて詠む…
〝この暮れの もの悲しさに わかくさの妻呼びたてて 小牡鹿(さおしか)鳴くも〟


●上久保一里塚

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上久保一里塚は両塚が残ります。
南木曽町内で唯一原型を残している一里塚だとか。
江戸まで80里…

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いよいよ南木曽駅に近づいてきました。
私が中山道を走ろうと思った理由は多々あります。いろんなことが重なってのことですが、決め手は南木曽のお客様に会うため。

いつも南木曽を通過し、八ヶ岳や御嶽山へ行ってしまっていて、そのたびに南木曽で電車を降りたいな…会いたいな…と思っていました。あと1㎞ちょいで再会できます。

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かぶと観音で、今日の旅のお礼を…参勤交代のお侍たちも必ず足を止めてお参りをしたそうです。

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振袖松で造られた水舟の手洗いだそうです。

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神明神社でも旅のお礼を…

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●振袖の松

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●SL公園

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昭和40~50年代に木曽谷を走ったD51を保存したものです。
このデゴイチ…私が生まれたころに活躍していたんですね。
もう何十年もここで眠っているのか…。
走っているところを見てみたい。

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●千体観音堂・一刻堂

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沢山の観音様がいらっしゃいました。
旅のお礼をさせていただきました。

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●南木曽駅

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お客様のTさんと旦那さんが迎えに来てくださっていました。

お顔を見てホッと安心、そして久しぶりで大興奮。
1人旅はドキドキで緊張感が続きますが、待ってくれている人や宿があると旅の疲れもどこかに行ってしまうほど癒されます。

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南木曽での思い出は別記事でレポートさせていただきました。
よろしければご覧ください。→南木曽の熱い夜

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南木曽で造られた防寒着、念願の〝なぎそねこ〟も買うことができました。
なぎそねこのレポートはこちら 
→私が見つけた日本製・長野 南木曽町 ねこのように温かいなぎそねこ

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宿は素敵なゲストハウス〝MOUNTAinn Nagiso〟長野県南木曽町3465-1)さんです。南木曽駅の真向かいにあります。

スタッフさんや地元の方が協力して古民家をリノベーションしてゲストハウスに作り上げました。

コロナ過で宿泊する方も少なくなっていることでしょう。
妻籠宿も中山道のトレイルも素敵だし、海外の旅行客の活気が戻ってくる前に、ぜひ国内の方が旅の疲れを癒す場所として足を運んでいただきたいおススメのゲストハウスです。
わたしも、またお友達を連れていきたいです。

宿泊料金は、コロナ禍ということもあり変動していますので、電話やメールでお問い合わせください。ちなみに今は大変お得となっております。

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〝MOUNTAinn Nagiso〟
〒399-5301 長野県南木曽町3465-1 
facebook →https://www.facebook.com/MOUNTAinnNagiso
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さて次は、三留野宿から野尻です。
続きはまた。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
旅先のクマ出没情報を必ず確認すると安心です。

▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

Tukinowaguma


 

【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

記事更新中→走る旅: https://kenko-support.lekumo.biz/junkosakata/runtabi_nakasendou.html

2020年10月26日 (月)

■走る旅:中山道〔35〕馬籠~大妻籠 #ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

武並〜第46次大井宿〜第45次中津川宿〜第44次落合宿〜第43次馬籠宿〜第42次妻籠宿〜第41次三留野宿〜第40次野尻宿まで。
あちこち寄り道しながら2泊3日で60㎞走ってきました。

1日目は26㎞
2日目は22㎞
3日目は12㎞

とうとう岐阜から長野に入るとあって、アップダウンがありましたが、しんどさを感じさせない宿場や自然の景観、出会う人達のあたたかさに救われました。

今回は2日目の旅のうちの、馬籠宿から大妻籠宿までを記録します。
(1つ前の記事:の記事 落合宿から馬籠宿までの記事は
こちら→☆☆☆

■第43次 馬籠宿~大妻籠宿(6㎞)
 

―木曽路はすべて山の中である―
(島崎藤村-夜明け前より)

島崎藤村のことを思わずに通過することができない馬籠宿をあとにして、大妻籠宿に向かいます。
大妻籠は、妻籠宿保存地区の一部だそうで、西からだと妻籠宿の手前に位置し、海抜800mの馬籠峠を越えないとたどり着けません。

藤村が木曽路はすべて山の中である…と書く様に、行く道は山の中。

以下の写真で続く様に、至る所にクマよけの鐘があります。
雨の中ではあまり響きませんが、かなり大きな音が鳴ります。

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自然が好きで緑に包まれるのが大好きな私も、さすがに熊は怖い。
たまに人の手が加わったモノや、民家を見るとホッとします。

でも、正直なことを書くと、岐阜の終りの十三峠の方がクマが怖かったです。
なんでしょう…雰囲気とか獣の匂いとか…明らかにあまり人が通ってないように感じました。
それに比べたら、落合~馬籠…そして大妻籠まで、日々誰かが足跡を残してくれているように感じました。

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●十返舎一九の句碑

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〝渋皮のむけし女は見えねえども 栗のこはめしここの名物〟

馬籠宿では、五平餅も準備中で食べ損ねましたが、心と時間の余裕がなく、大黒屋茶房の栗おこわ食べ損ねました。→作家・浅田次郎さんもご推薦で、藤村の夜明け前にも登場しています

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ようやく現代で言う県境です。
長野県に入りました。ここは標高が801mです。

近くに便は少ないですが、中津川駅~馬籠、馬籠~妻籠・南木曽駅までのバスが出てるので、歩きや走りに疲れたらバスを使う手もあります。

ちょうど馬籠峠着のバスが着ていましたが、この日は雨で平日ということもあり、誰も降りてこなかったので、この先も人の気配が無い旅になりました。

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岐阜県は今まで電車で通り過ぎるところだったけれど、自分の脚で走ってみたら、すごく素敵な県だったな…と感じました。
寄り道したいところがいっぱい出来たので、改めてまた岐阜を旅しようと思います。


クマよけの鐘を鳴らして、馬籠峠の山道に入っていきます。

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ギラギラしてますね。
トリカブトがいっぱい咲いていました。
だいたい、茶色と緑の山の中で〝私を見て〟と自己顕示欲が強そうな色を出す花には毒があります。
綺麗な花には毒がある…。

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ポツンと一軒家…。

●一石栃立場茶屋

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昔は7件ほど並んでたとか。

茶屋の中は、妻籠を愛する会の方がボランティアで番をしていて、温かいお茶を出してくれました。

茶屋の前には枝垂れ桜や桃の木があり、春はとてもきれいだそう…。

宿場以外で人を見たのは初めてで、うれしくなって話し込んでしまいました。
外国人のハイカーさんがグンと減ってしまった話や、クマの話(音出して進めば大丈夫だよ!)など。早く活気が戻ってくるといいなと思います。

寒いから、囲炉裏であたたまってね!と優しかった。

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春の馬籠から妻籠も綺麗だろうなー。

…そして、また山へと。

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●神居木(かいらぎ)

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樹齢300年のサワラです。
昔から神や天狗が腰かけて休む場所と言われ、切ったり傷つけたりするとたたられたそう。
キコリは、この前を通るのも嫌ったとか。
雨の中、大きな神居木を見上げると、とても神々しくて何かが降りてきそうな感じでした。

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●峠の入り口

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橋を渡り、いったん旧道をそれて、国道7号線に出ます。
中山道を先に歩く先輩が、『旧道にこだわらないなら、滝を見るといいよ!』と教えてくださったので、滝の区間だけ旧道を外れてみました。

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いきなり!人が。
国道を学生が遠足かなんかでゾロゾロ歩いていました。
一気に人間界に戻ってきた感覚。

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●男滝と女滝

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↑男滝です。

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↑女滝です。


男滝と女滝は、木曽の名所として名高く小説〝宮本武蔵〟の武蔵とお通のロマンスの舞台だそうです。
雨でマイナスイオンを浴びまくりの上に、滝でミストに打たれベタベタに濡れました。

それも忘れるくらい、しばしとどまってしまいました。

まさに、濡れ場です(笑)

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↓峠から庚申塚を見下ろす。

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↓忠犬の看板…

有害鳥獣を追い払ってくれるワンちゃんがいるとか。
岐阜からの十三峠で野犬に会いましたが、あの野犬も忠犬だったんでしょうか…。首輪してなかったけど。

今、コロナ過でペットを捨てる方が増えている様です。
動物保護してらっしゃる方がそう話していました。どんなに厳しくても家族なので、最後まで面倒を見てほしい(→これは私のエゴですが)
手放す前に、周囲や保護団体に相談してほしいです。
一人ぼっちで山に放たれるなんて、残酷すぎますので。



話は戻りますが、馬籠峠や大妻籠あたりには、賢いワンちゃんが放たれている様です。
これは旅路が安心ですね。

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↓さっき、峠から見下ろしていた庚申塚です。
大妻籠一里塚は、庚申塚の建物の裏の様で、ここは私有地で入れないそうです。
一里塚をスルーして前に進みます。

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大妻籠の宿場が見えてきました。
大妻籠村です。
宿をしている家が多いです。
信州型うだつが立派。

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↑つたむらやさんは、秋篠宮様が大学ゼミの時に宿泊され紀子様との結婚の意思を深められたとか。

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●弘法大師記念碑

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中山道木曽路のハイライトと言われる馬籠から妻籠…
宿場にたどり着くたびに、山の中のオアシスを見つけたよう。
この感覚は実際に中山道を自分の脚で進まないと味わえない貴重な感覚。
それを味わうことができ、とてもありがたかったです。

大妻籠を後にし、どんどん坂道を登って、中山道で1位2位を争う人気の宿場・妻籠宿を目指します。

続きはまた。

【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
新潟県では、10月12日「クマ出没特別警報」を初めて出しました。県民に厳重な警戒を呼びかけています。

▼岐阜県に生息するツキノワグマについて→ https://www.pref.gifu.lg.jp/page/4964.html
▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

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【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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■走る旅:中山道〔34〕落合~馬籠 #ランニング

リアルタイムのログではありません。数日前のログになります。

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〝人間一生 物見遊山…〟

これは江戸っ子の人生観を表す言葉。

生まれてきたのは、
この世をあちこち寄り道しながら見物するためであり、
せいぜいあちこち見て、
見聞を広めて友だちを増やし、
死んでいけばいい…と考えていました。
わたしはこの言葉が好きで、自分もそうしたいと思っています。


京都三条大橋から、お江戸日本橋まで
東海道&中山道69次。
江戸時代の人は、江戸から京都までの135里34町余(約540km)㎞を歩いていたそうです。

出張や用事に合わせるので
宿場の順番通りにはいきませんが、西から東へ。
物見遊山しながら…自分の脚で走って一本の道をつなげてみようと、旅をしています。

東海道が太平洋の海岸沿いを通るので「海道」
対して中山道は、東の山中を通過するので「中山道」
東海道とともに日本の二大幹線道で、中山道は近世以前から「東山道」と呼ばれ西国と東国を結ぶ主要道でした。

▼中山道:
江戸・日本橋~東海道・草津宿の67継立(67次)
草津宿と大津宿を含めて69次という場合もあるので、このログ上では、
69次135里24丁8間(約540km)で表記します。


コロナの様子を見ながら、感染予防して
〝うつさない・うつらない〟の心がけをして…

武並〜第46次大井宿〜第45次中津川宿〜第44次落合宿〜第43次馬籠宿〜第42次妻籠宿〜第41次三留野宿〜第40次野尻宿まで。
あちこち寄り道しながら2泊3日で60㎞走ってきました。

1日目は26㎞
2日目は22㎞
3日目は12㎞

とうとう岐阜から長野に入るとあって、アップダウンがありましたが、しんどさを感じさせない宿場や自然の景観、出会う人達のあたたかさに救われました。

今回は2日目の旅のうちの、落合宿から馬籠宿までを記録します。
(1つ前の記事:の記事 中津川から落合宿までの記事は
こちら→☆☆☆

■第44次 落合宿から 第43次 馬籠宿(4㎞)

落合宿をこえ、国内外の中山道が好きな方に人気である落合の石畳。

あいにく雨の日になりましたが、パラパラ…っとした降り方だったので、木々に囲まれた石畳の道まで雨が届かなかったのは幸いでした。

ただでさえ、苔むしていて滑るので、雨が届くとツルツルです。

コロナ禍で、海外旅行をする方がいないので、平日の中山道はシーンとしていて、どなたともすれ違いません。

十曲峠の石畳を独占しながら前に進みます。

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山の中では、あまり写真を撮らないように…(→クマ対策)と家族に念を押されていたので、写真はありませんが、奥へ進むにつれて頭上の空も消え、木々の緑が広がり、とても気持ちの良い道なんですよ。

晴れてたらもっと気持ちが良いだろうな。

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●なんじゃもんじゃの杜

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木曽川流域だけに自生するヒトツバタゴの別名。
初夏に雪が積もったように白い花を咲かせるんだそうです。

今は秋から冬にかけての季節なので、花はありません。
季節ごとに違う顔を見せる中山道。
1回きりの旅ではもったいないような気がします。

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●新茶屋一里塚古跡

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現代では岐阜の位置になりますが、昔で言えば美濃と信濃の国境です。※2005年に村の合併で長野から岐阜になった様です。

これより北木曽路…の石碑。
この先はるか遠くに、これより南木曽路…の石碑もあるようですが、間の距離は22里(約86㎞)ほどあります。

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新茶屋一里塚付近の様子↓

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熊出没注意喚起の看板は数多い。

どうやら熊の庭に入らせていただいているみたいです。
ちょっと通らせてくださいね。

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十曲峠を抜けると空が開けます。

展望の良いところに東美濃を一望できるスポットがあります。
とんがっているのは笠置山かな…


正岡子規が歌う句碑。
〝桑の実の 木曽路出づれば 穂麦かな〟

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東から西に中山道を行けば、このあたりは木曽路の終り。
山中から抜け空が広くなる場所。

正岡子規はそれを、木曽路を出たら桑畑も少なくなり、麦畑が続いてるよ…と歌ったんですね。

...そうか、まだまだ山中は序章。
これからこの先はずっと山の中なのかと心の中でつぶやきながら熊スプレーと手作りの音が出るやつを見る。

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手作りの音が出るやつは、ステンレスのマグカップと百円均一のミニスリコギを麻の紐でつないだもの。
紐は首にかけられるようになっていて、ザックの前ベルトにマグの持ち手を通し固定し、スリコギをカップに入れれば、走ったり歩くたびに自然に音が出るようにしました。

民家付近では音が鳴らないようにスリコギ棒をザックのポケットにしまう。
曲がり角の手前や川付近では棒でカップを叩けば、かなり大きな音が出る。


1人ボッチの中山道では、これがかなり心強い相棒となりました。棒だけにね…

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東へと進むと、人の気配がしてきましたよ。民家があります。

落合から馬籠までたった4㎞程度でしたが、とても長く感じました。
いよいよ宿場に入る様です。


上の写真はどなたかが住んでいるお家ですが、入り口だけ写真を撮らせていただきました。

江戸時代は玄関の大きさで税金の額が決められていたと何かの本で読んだことがあります。
このお宅の入り口はその名残なのか、間口が1mあるかないか。
このような造りを残してくださるのはありがたいですね。


●諏訪神社

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浅田次郎の〝一路〟でスワがお参りしてる諏訪神社かな。山の中に入っていく感じで、民家が無かったので鳥居はくぐりませんでしたが、神々しいので鳥居の外から旅の安全祈願をさせていただきました。


●馬籠城跡

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馬籠宿本陣の祖・島崎監物が守っていたようですが、伊那軍に攻められて落ちたようです。
昔は国盗り城攻めが激しいですね。
まぁ、現代でも形を変えて日常や人間関係にありがちですが。

さぁ、いよいよ馬籠宿です。
島崎藤村の故郷です。

※注:明治5(1872)年、島崎藤村は、馬籠宿の本陣、問屋、庄屋を兼ねる17代目当主島崎正樹の4男として生まれています。

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五平餅を楽しみに来ましたが、準備中で、お腹を空かせながら妻籠までお預け。

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今も現役の水車です。
これが見たかった!

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本陣に近づくにつれて、道は桝形を描きます。
どの宿場も出入り口が桝形なのが、攻められないようにと宿場を守る知恵。
良く安全対策が練られているなと感じます。

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島崎藤村の夜明け前に登場する馬籠宿。
夜明け前を読んでいれば、感動は何倍も膨れ上がったんだろうな。

桝形の道の向こうに恵那山麓が見えますね。

アップダウンを繰り返しながら、かなり登ってきました。

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●清水資料館

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清水資料館は島崎藤村の作品〝嵐〟に出てくる森さんの家。
嵐は読んでませんし、夜明け前も記憶が薄いので、再度、藤村の文学に触れたくなりました。



●馬籠宿本陣跡

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脇本陣1
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まだ岐阜県ですよ。岐阜を西から東に走ってきました、すごく長かったです…。
自分の脚で景色を見ているというのもあるでしょうが、こんなにいろんな表情を見れた県は初めて。

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藤村記念館と裏の永昌寺に立ち寄る予定でしたが、雨雲レーダーによればゆっくりしていたらかなり雨に打たれそうな予報でしたので、馬籠を後にしさっさと妻籠を目指します。


●高札場

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高札場は修復中でした。
立派な高札場です。


●上陣場公園展望台

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馬籠を後にするところに、公園があり、藤村の夜明け前の石碑が2つ。
石碑の奥は恵那山や東美濃の山々が見えます。


〝お民、来てごらん 今日は恵那山が良く見えますよ…〟
〝あの山の向こうが中津川だよ。美濃は良い国だねぇ〟(夜明け前より)

…えらい遠くまで走ってきたな。いやいや、まだまだこれからが旅路。

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この区間での旅気付きは、予定はあくまでも予定で、思い通りにはなかなかならないということ。
天気や環境の変化で予定はいつでも覆される。
それに臨機応変に対応する力が必要だということ。

そんなことを思いながら、馬頭観音様に旅の安全祈願をし、熊鈴を鳴らしながら山へと入っていきます。
次は妻籠を目指して。

続きはまた。

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【大切なお友達へ…熊についての注意喚起】

今年は熊の活動範囲が広がっています。
ブナ・コナラ・ミズナラなどの木の実が不作で、山中はもちろん、里の方まで降りてきています。

とくに、秋と春は熊が活動する時期なので、山に入るときは十分に気を付けて準備と対策をしておきましょう。

特に山を楽しむ方や、里山近くで畑仕事をする方は、
10月6日に書いたBLOG記事をよろしければ、読んでみてください→☆☆☆

▼クマに備えるにはどうしたらいいの?→関連記事☆☆☆

▼今年は全国各地でクマ出没情報と事故が多発しています。
新潟県では、10月12日「クマ出没特別警報」を初めて出しました。県民に厳重な警戒を呼びかけています。

▼岐阜県に生息するツキノワグマについて→ https://www.pref.gifu.lg.jp/page/4964.html
▼熊出没情報BLOGリンク→ http://sukeroku.blog55.fc2.com/archives.html

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【ウォーキングやランニングをする上での注意】

●高温多湿の梅雨や炎天下の夏の季節は、帽子をかぶったり、こまめな水分補給をしたりして、充分な熱中症対策を心がげましょう。
●思った以上にコンビニがありません。行動食を持っておきましょう。
●トイレは駅やコンビニがほとんどです。事前に場所をチェックしておきましょう。
●自販機はあるコースと峠越えなどは自販機が無いコースもあります。余分に水分を持参しておきましょう。
●お天気が急に変化しますので、レインウェアを持参しましょう。
●救急グッズを持っておきましょう。
●ローカル線は電子カードが使えないことが多いので、電車賃を準備しておきましょう。

 

【走る旅・アーカイブ】

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