■運動指導の価値。
大阪ではたらく運動指導者
健康サポートプロジェクトの坂田純子です。
ここ数か月、ずっとずっと書きたかったこと。
自分の思考や感情のノートとして綴っておきたかったことです。
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大分前にこんなことがありました。
以前、健康体操教室をご依頼いただいた某自治体様から「すごく参加者の評判が良かったので毎月1回教室をお願いしたい」と有難いお話。
(場所の提供は無料。宣伝広告も市報を使う。ただし委託という形ではないので講師料なし。参加費を自分で集め、すべて売り上げになる。)
・・・すごくありがたいお話です。
通常であれば喜んでお請けしたいお話。(お請けしたかったです)
しかし、そんな有難いお話を・・・結論から言えば、お断りしました。(本当にごめんなさい)
世間話を進めるとこんなことがわかったからです。
私たちが運動指導するのとは別の枠、そして同時期のスタートで、
ある企業が介護予防のプログラムと栄養の話の講座をさせてほしいと10回参加費500円で設定してきたそうです(1回あたりの参加料が50円です)。
有得ない価格。
1回50円というのは、もちろんお試しのフロント商品で、
10回講座が終了した後には「このプログラムを買ってください!」というバックエンド的なことが隠されているのでしょうが・・・。
価格破壊もいいところ。
プログラムの中身はまったく違うものなのですが、
1回あたり50円の教室と、私たちが設定する正規の価格の教室を並べるのがとても悲しかった。
いやプライドが許さなかった。
私たちが提供する運動指導というサービスには、ちゃんとした価値がある。
いくらお試しでも、1回50円で設定しちゃいけない。(→人の勝手だけど正直迷惑です!)
今までずっとそこでおじいちゃん・あばあちゃんに指導してきた太極拳の先生やヨガの先生・・・。
あの50円という価格に肩を並べて指導するのだろうか。
なんだか、あべのハルカスが出来てわくわく喜んでいる人もいれば、もともと昔から住み慣れた方達が心配している様子に似ている。そんな気持ちになりました。
自然に無理矢理入ってきて山を汚す人間。
自然に足を踏み入れるには、まわりとの調和を意識する必要がある。
そして、それなりのルールがある。
・・・こんなことを思い出しました。
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同じ山で様子をうかがいながら調和を取るのもいいけれど、
違和感を持ちながら注ぐエネルギーはいいカラーが出ないので、自分に正直に下山。
さて、今日の朝刊にこんな記事が。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ25H2L_U4A700C1TJ2000/
あのときの・・・ですね。
新しく参入してくる介護予防プログラムで、調和が取れますように。
皆が笑顔になりますように。
今回は、考えて考え抜くいい機会になりました。
また個人事業主としてどう有るべきかということも明確になりました。
すばらしいご依頼をくださった某自治体様、本当に本当にこころから感謝します。
素晴らしい経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
日々感謝★
運動指導者 坂田純子
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