■【千早赤阪村】番外編・正義の悪党 楠木正成のゆかりの地巡り 郷土資料館・楠公誕生地・楠公産湯の井戸・奉建塔・下赤阪の棚田
先日、主体が楠木正成である城址・上赤坂城、猫路山城、国見山城(坊領山城)、千早城をトレイルランニングしてきました。
【トレイルコース】
楠木公生誕の地~上赤坂城址~猫路山城址~坊領山城址~青崩道~金剛山山頂(国見山城址)~千早赤坂城址~下赤坂の棚田~下赤坂城址~楠木公生誕の地
距離:25Km
累積標高 上り/下りとも 約2200m
高低差 1100m
初回は、縄張り図で予習をして行ったものの、なかなか城の遺構の位置がつかめず…気付かずに通り過ぎてしまい、
別の日にリベンジしてきました。
以下の各城址のリンク記事は、見逃した遺構などをすべてアップデートしています。
*上赤坂城址
*猫路山城址
*国見山(坊領山城)址
*千早城址
城址に加え、楠木正成ゆかりの地のレポートも追加しまーす。
●千早赤阪村立郷土資料館
ちはやあかさか道の駅、千早赤阪くすのきホールの横に「千早赤阪村立郷土資料館」があります。
大河ドラマで太平記が放送されたころは年間4万人を動員したそうですが、
そんなに人が入ったとは思えないくらいの小さな2階建ての資料館です。(入館料:大人200円 子供100円)
一階は千早城や上赤坂城の立体図があり、城の構造がとっても解りやすいです。昔書かれた太平記の絵には釘付けになりました。
二階には凍豆腐を作ったとされる民具の他色んな物が展示されていて、千早赤阪村の文化を学べます。
城址巡りをする前に、郷土資料館に立ち寄って、城や楠公ゆかりの地を学んでから山に入るととっても面白いと思います。
特に、千早赤坂の文化遺産というコンパクトな冊子はオススメです。(500円)
千早赤阪村立郷土資料館の隣に楠公誕生地遺跡があります。
平成2~3年にくすのきホールの建設に伴う発掘調査が行われましたが、その結果、二重の堀に囲まれた館跡がみつかり多くの陶器がみつかったそう。
一般的な館でないとみられることから、楠公誕生地では?と言われています。
ここの他に桐山遺跡も楠公誕生の地ではないか?という説もあるそうです。
●楠公産湯の井戸
楠公誕生地遺跡と隣接し、楠公産湯の井戸があります。
井戸の入り口に、楠木正成さん。
甲冑姿がかっこいいです。
この階段を降りていきます。
ここが、楠木正成が誕生の際に、湧き出る水で湯を沸かし使用したと言う説の井戸。
●奉建塔 スイセンの丘
ちはやあかさか道の駅、郷土資料館、楠公誕生の地、産湯の井戸から、
上赤坂城登山口までの道中に奉建塔と言って、昭和15年に楠木正成没後600年を記念して建てられた塔があります。
春には桜の名所になり、冬にはスイセンの名所になります。
奉建塔です。後醍醐天皇からもらったと言われる菊水の御紋がかっこいいです。
奉建塔から見える千早赤阪村の風景がのどかで、とっても癒されます。
●下赤坂の棚田
平地の少ない村は、斜面に階段状になった田、「棚田」をつくるそうです。
平成11年には日本の棚田百選にも選ばれたそう。
下赤坂の棚田は楠木正成がつくったとされています。
春には水を引き込んだ棚田
夏には青々とした棚田
秋には黄金色の稲穂が波打つ棚田
冬は雪化粧をした棚田(11月はライトアップされるとか…)
季節ごとに変化する美しい棚田が見られる様で…。
今回は1月の棚田ですが、
また違う顔の棚田にも会いに行きたいです。
今回の楠木正成のゆかりの地を巡るトレイルランニングは、遺構や歴史的背景が面白すぎて本当に心が熱くなりました。
縄張り図の読み方や城の構造も、ここでおおよそ理解することができました。
楠公ゆかりの地に足を踏み入れさせて戴いたことに心から感謝です。
※トレイルランニングで行きましたが、ある程度山に入ると言うしっかりした装備で足を踏み入れないといけない場所もあるので、決して軽装では行かないでね。