■【江戸Column⑶】今昔東西番付・今も昔も変わらない大切なこと
今回のコラム⑶では、江戸時代の現代の東西番付を比較し、
今も昔も変わらない〝大切なこと〟を書きます。
上半期と下半期で年に2回特集される「日経MJヒット商品番付」…
これを読むのがささやかな楽しみでもあります。
最近の番付は、2020年の6月10日付けの日経MJに掲載された、上半期ヒット商品番付。
1月から6月までにヒットした商品をまとめたもの。
番付は以下(図)
コロナ禍にて新しい生活様式になり、
自宅にいることが多くなりました。
いかにみなさんが〝自宅で楽しく快適に暮らせるか〟を考えて、消費されているのがわかります。
わたしも掲載されている商品のお世話になり、
自宅にいる時間を楽しませていただきました。
江戸時代も番付が大好きで、東西に分け、温泉や料理、美人番付までした様です。
日本人のランキング好きは昔からだったんですね。
1862年4月から7月にかけて大流行したのは〝麻疹〟
麻疹大流行なんて呼ばれています。
この時期にはまだワクチンも無く、
ウィルスによる感染症だということもわからない時代でした。
感染してしまったら、自分の身体が持つと自己治癒力、そして神に頼るのみ。
結果江戸に住む人だけでも約24万人の死者が出たようです。
昔から日本は清潔であったといえど、
まだ医学が現代ほど進歩していなかった時代なので、
怖かったと思うし、大変だったと思います。
そんな麻疹大流行の時にも番付表が発行されていたのが面白いです。
麻疹大流行で儲かった職業番付…。→こんなランキング、今はできないですね(笑)
東の一番は「医者」
西の一番は「薬屋」
他は葬儀屋、日雇い労働者、寺方(寺に関係のあること)…などなど。
番付の下の方には、木魚を持って歌いながら歩いている絵は阿呆陀羅経(あほうだらきょう)芸人の絵。
阿呆陀羅経とは、軽快な早間口調の俗謡のことで、
今で言う、ラップ♬みたいなものでしょうか。
当時の面白い芸人さんと思われます。
それを女性と子供が見てプッと笑っている様子。
大変な麻疹大流行の時でも、〝楽しく笑って生きましょう!〟と言っているみたいですね。
2006年12月27日に、楽しいことや笑うことをするとどれくらい身体にいいのか?
自分の身体で実験しました。→その時の記事。
笑いはストレスを和らげるをテーマにした研究で、
落語を聞く前と聞いた後で、唾液中に含まれるコルチゾール量を測るといったもの。
私のストレスチェックの結果。
20.8ng/ml →4.4ng/ml に改善しました。
(唾液中コルチゾール基準値は2~10ng/mlです)
落語を聞く前はかなりストレスあったようですが、
落語を聞いた後はストレス度がかなり下がりました。
「笑う」ことはストレスを緩和することがわかりました。
最近では免疫力を上げるNK細胞が「笑い」によって活性化するという報告もあります。
東西番付の今昔から、
大変な時だからこそ、
〝楽しく快適に暮らせる工夫〟と、
〝笑って生きる〟ことが大事なのかもしれない…
ということを教えられている様な気がします。
ということで…読者の皆さんは、
どんな楽しいことをして、何で笑いますか?
私は身体を動かします。